クリスチャントゥデイ 従業員が取締役に説明求める音声を入手 2019年4月7日
クリスチャントゥデイ問題をめぐり、日本基督教団(石橋秀雄総会議長)が「張在亨(ジャン・ジェヒョン)牧師関係グループに対して、キリスト教として同一の線に立つことは出来ないとの判断を再確認する」との声明(http://www.kirishin.com/2018/01/27/10665/)を発表してから1年。声明を受けてもなお「疑惑」についてまともに説明をしようとしない社長の矢田喬大氏、内田周作氏ら創立メンバーへの不信感を募らせたクリスチャントゥデイ編集長(当時)の雜賀信行氏以下7人の従業員が連名による声明を2018年2月8日に発表(http://www.kirishin.com/2018/02/09/10856/)。
事態を重く見た取締役会長の峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)は同年2月16日、2011年の体制刷新以来、定期的に集まることのなかった取締役メンバーを招集し、話し合いの場を設けた。キリスト新聞社はこのほど、当時の音源を入手。
会合には山谷裁判(救世軍の山谷真少佐が名誉毀損で訴えられた民事訴訟)の記録を読んだ雜賀編集長、中橋祐貴氏ら声明に名を連ねた従業員が出席し、これまでの説明と矛盾する点について問い質し、「給与遅配が常態化し、収入と支出の流れも不明な点が多い」など社内の現況を訴えている。これに対し、取締役の片桐勝正氏、万代栄嗣氏らは終始「韓国の教会ではよくあること」「ダビデ張氏の異端疑惑とクリスチャントゥデイとは無関係」「(給与の遅配などは)経営上の問題」との説伏に終始した。
また先月末には、クリスチャントゥデイ創設直後の2003年、東京ソフィア教会「共同体創立11周年記念礼拝」での張在亨(ダビデ張)氏による説教動画が公開された。説教の中で張氏は日本のクリスチャントゥデイについて、初代社長の高柳泉氏の名前も出しながら叱咤激励している(9分53秒以降)。上記、取締役らによる会合で矢田氏が「(ダビデ張氏が)主導して設立を指示したことはない」「あくまで対等」などの説明と矛盾する可能性もある。