【台湾地震】 台湾基督長老教会が被災状況を報告 ビル倒壊、落石被害も 2024年4月3日

 4月3日の早朝、台湾東部をマグニチュード7.2の地震が襲い、各地に大きな被害が出ている。これほどの大規模地震は、1999年9月21日に発生した「921地震」以来。台湾東部地域には原住民族が多く住んでおり、台湾基督教長老教会に属する原住民族の神学教育機関・玉山神学院の建物にも被害が出たほか=写真上、教会員に死者・負傷者が出ている模様。台湾基督長老教会は震災当日の午前、同教会社会委員会の公式Facebookで被災状況を報告し、各方面に祈りと献金を呼びかけている。午後には同教会のメディアである「台湾教会公報」もウェブ上で被害状況を報じた。

 同教会社会委員会の報告による被害状況(4月3日時点)の概要は以下の通り。

東部中会

・北濱教会:劉長老が経営する「マナ書房」のビルが倒壊、人的被害はなかったが、全財産を損失。
・志学教会:塀に亀裂が、隣の店舗が教会の建物を圧迫し、給湯配管が破損。
・花蓮港教会:塀が一部損壊。

タロコ(太魯閣)中会

・チワン(姫望)記念教会:台所に400キロの落石が当たり大きな穴があき、女性信徒1人が負傷して病院で治療。
・大山教会:周りの塀が倒壊、壁と床に多数の亀裂、トイレの壁に歪みとひび割れ、礼拝堂の壁に歪みとひび割れ。
・米亜丸教会:礼拝堂の水道管の破裂、天井板の破損。

アミ(阿美)中会

・瑪谷達璦教会:信徒1人が大型トレーラーを運転中に落石に遭い死亡。

パイワン(排湾)中会

・屏東春里郷の士文村:村民が配達中に落石に遭い入院。
・玉山神学校:床に亀裂、教室の天井の骨組みが落下、壁にも亀裂。
・セデク(賽德克)族地区:スヌウィン(史努桜)教会の給水塔のパイプが破損、断水。

(報告=松谷曄介)

倒壊したマナ書房の建物(Facebookより)

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