年頭の伊勢神宮参拝に対しNCCが石破首相と野田代表に抗議 2025年1月21日

日本キリスト教協議会(NCC)靖国神社問題委員会(関伸子委員長)は1月6日、石破茂首相と立憲民主党の野田佳彦代表のそれぞれに、伊勢神宮参拝に抗議する声明を発出した。
同委員会は昨年12月2日の声明で、両者に伊勢神宮を参拝しないよう要請していたが、石破首相は1月6日に、野田代表は4日に伊勢神宮を参拝し、年頭の記者会見を行った。
声明は、伊勢神宮が宗教法人神社本庁の「本宗」であり、皇祖神とされる「天照大神」を祀る宗教施設であることを強調した上で、参拝は憲法第20条3項の「政教分離原則」に違反していると主張。かつて日本が犯した侵略戦争と植民地支配推進の精神的支柱としての役割を果たした伊勢神宮に首相や党の代表が参拝することは軍国主義の復活を彷彿とさせる行為だとして強く抗議した。