明学国際平和研究所有志が声明 イスラエルの対イラン武力攻撃を非難 2025年6月24日

イスラエルによるイランへの武力攻撃を受けて明治学院大学国際平和研究所(戸谷浩所長)の有志が6月20日、非難する声明を発表した。
声明は、今回の武力攻撃を「国際の平和及び安全の維持という国連憲章に具体化された国際法の基本原則を無視したもの」として非難し、両国に対して「これ以上の武力行使を行わないこと」を求めた上で、被爆80年にあたり、「核の惨禍と恐怖を知る私たちは、日本国憲法前文に掲げる理念に基づいて日本政府並びに国際社会、とりわけ国連安全保障理事会および国連総会に対し、この攻撃により生じた武力の応酬を即刻終止させるために必要な処置をとるよう」要請。
「中東における正当かつ持続可能な平和とは、日本も賛成票を投じた国連安保理決議第242号の原則に基づいたパレスチナ・イスラエル間の対話再開のみによって可能」と主張している。
声明の全文と賛同者は以下の通り。
イスラエルの対イラン武力攻撃非難声明
私たち明治学院大学国際平和研究所有志は2025年6月13日、イスラエルが開始したイランに対する武力攻撃を、国際の平和及び安全の維持という国連憲章に具体化された国際法の基本原則を無視したものとして強く非難し、両国に対してこれ以上の武力行使を行わないことを要求する。自衛権の範囲を逸脱するこの行為は、人類にとって予測不可能な核戦争を招く可能性がある。被爆80年の今年、核の惨禍と恐怖を知る私たちは、日本国憲法前文に掲げる理念に基づいて日本政府並びに国際社会、とりわけ国連安全保障理事会および国連総会に対し、この攻撃により生じた武力の応酬を即刻終止させるために必要な処置をとるよう強く求める。さらに、私たちは中東における正当かつ持続可能な平和とは、日本も賛成票を投じた国連安保理決議第242号の原則に基づいたパレスチナ・イスラエル間の対話再開のみによって可能であると信じる。
2025年6月20日
明治学院大学国際平和研究所(PRIME)有志
賛同有志(50音順)
青柳寛、秋月望、阿部浩己、石橋星志、宇井志緒利、上村英明、内川創達、大村真樹子、岡本雅享、片野淳彦、勝俣誠、木村真希子、小寺隆幸、小沼通二、桜井均、佐藤アヤ子、重田康博、篠崎美生子、孫占坤、高橋博子、高原孝生、嶽本新奈、崔藝隣、鄭栄桓、土屋里穂、勅使川原香世子、寺田俊郎、土井智義、戸谷浩、中野佳裕、浪岡新太郎、仁藤夢乃、野沢慎司、箱山富美子、長谷部美佳、東澤靖、平山恵、藤本博、古市剛史、松野誠也、丸山直起、宮地基、森まゆみ、安田大地、吉原功、米川正子、賴俊輔、李愛玲、渡辺祐子
*2025年6月24日現在<49名>