「時の徴」「風」終了受け 新Webマガジン創刊へ 日基教団の課題継承と対話目指す 2026年5月25日

日本基督教団の課題を扱ってきた独立系メディア「時の徴」と「教団ジャーナル『風』」の関係者有志が、新たなWebマガジン「教団ジャーナル『時のしるし』」を立ち上げることを明らかにした。3月付で発表した「発刊の辞」では、両媒体の終刊を受け、その問題意識と志を継承し、「『教団』の明日を共に拓くため」の対話の場を目指すとしている。
発刊の辞によれば、「時の徴」は50年、「教団ジャーナル『風』」は22年にわたり、それぞれ教団の歩みや課題を見つめ続けてきたが、編集に携わってきた者たちが「時代の変化の中で一度立ち止まり、それぞれに区切りをつけるべき時が来た」と判断し、紙媒体としての歴史に幕を下ろしたという。
その一方で、両誌の関係者が対話を重ねる中、「これからの教会の歩みを進めるためには、いま決して忘れてはならない『教団』の課題がある」との共通認識に至ったとして、新媒体創刊を決断した。
発刊の辞では、武力支配や格差拡大、偏見や差別、SNSやIT技術による生きづらさの増幅といった現代社会の状況に触れつつ、日本基督教団もまた高齢化と教勢減退の中で「不安と疑心暗鬼」が広がっていると指摘。その上で、「今この時代だからこそ、人となってくださった神の宣教を、勇気を持って担う教会の使命は、いっそう大きくなっている」と訴えた。
また、ドイツのヴァイツゼッカー元大統領の「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在をも見誤ることになる」との言葉を引用し、日本基督教団が抱えてきた「教師問題」「沖縄キリスト教団と日本基督教団の合同のとらえなおし」「沖縄教区との関係」「北村慈郎牧師の戒規免職問題」などを列挙。「これらを過去のものとして置き去りにしては、今の現実と誠実に向き合うことはできない」と強調した。
さらに、「積み残された課題を共有し、現在(いま)と向き合うことなしに、合同教会としての日本基督教団の未来はあり得ない」と述べ、「紙からWebへ媒体を移し、形態は変わるが、祈りと願いは変わらない」としている。
新Webマガジンの発行呼び掛け人には、後宮敬爾、戒能信生、久世そらち、小海基、小林よう子、深澤奨、山崎道子の7氏が名を連ねている。













