NCC イラン攻撃に抗議声明「武力でなく対話を」 日本政府にも平和外交求める 2026年3月1日

日本キリスト教協議会(NCC、吉高 叶議長、大嶋果織総幹事)は3月1日、米国およびイスラエルによるイランへの軍事攻撃に対し、深い憂慮を表明し、強く抗議する声明を発表した。武力行動が地域の緊張をさらに高め、多くの人々のいのちを危険にさらすと指摘。特に子どもや高齢者、避難を余儀なくされる人々の苦しみに思いを寄せ、「この事態を強く憂える」とした。
声明は「いかなる理由があっても、軍事力による問題解決は許されない」と明言した上で、軍事行動は新たな対立と報復を生み出すだけだとし、イランを含むいかなる国による軍事的拡大や報復にも反対する立場を示した。また、聖書が示す神の正義は武力によらず、弱い立場に置かれた者のいのちを守る愛と真実によって実現されると強調。国家の安全や利益が人間の尊厳に優先されてはならないと訴えた。
米国、イスラエル、イランを含む関係諸国に対し、すべての軍事行動の即時停止、国際法の遵守、対話と外交による平和的解決への努力を求めたほか、日本政府に対しても、いかなる武力行使も支持せず、憲法の平和主義に立脚し、外交による解決を積極的に促す立場を明確にするよう要請した。
声明の全文は以下の通り。
米国およびイスラエルによるイラン攻撃に対する抗議声明
日本キリスト教協議会(NCC)は、米国およびイスラエルによるイランへの軍事攻撃に対し、深い憂慮をもって強く抗議します。
武力による行動は、地域の緊張をさらに高め、多くの人々のいのちを危険にさらします。とくに子どもや高齢者、避難を余儀なくされる人々の苦しみを思うとき、私たちはこの事態を強く憂えます。
いかなる理由があっても、軍事力による問題解決は許されません。新たな対立と報復を生み出すだけだからです。私たちは、イランを含むいかなる国による軍事的拡大や報復にも反対します。聖書は、神の正義が武力によってではなく、弱い立場に置かれた者のいのちを守る愛と真実によって実現されると、繰り返し訴えています。国家の安全や利益が、人間のいのちの尊厳よりも優先されることがあってはなりません。
私たちは米国およびイスラエル、ならびにイランを含む関係諸国に対し、すべての軍事行動の即時停止、国際法の遵守、対話と外交による平和的解決への努力を求めます。また、日本政府には、いかなる武力行使も支持せず、憲法の平和主義に立ち、外交による解決を積極的に促す立場を明確にすることを求めます。
私たちは、「平和をつくる者は幸いである」(マタイ5:9)とのイエス・キリストの言葉に立ち、政府や国際社会に対して平和への責任を問い続けると共に、自らの歩みを省みつつ、平和の実現のために祈り、声を上げ続けます。
2026年3月1日
日本キリスト教協議会
議長 吉高 叶
総幹事 大嶋果織














