日キ教団出版局の流れ引き継ぎ 新会社アイ・パブリッシング発足 2026年4月3日

 今年3月末に整理縮小した日本キリスト教団出版局の事業を引き継ぐ新会社として、株式会社アイ・パブリッシングが4月1日付で始動した。同社は日本基督教団との間で基本合意を締結し、書籍出版およびデジタル事業の新たな展開に乗り出すという。

 同日付の事業説明によれば、月刊誌『信徒の友』『こころの友』については2027年3月号まで同社が編集業務を受託する。また、「讃美歌」関連事業やキリスト教学校向け教科書事業についても、順次取り扱いを開始する予定。

 新会社設立の背景には、キリスト教界における読者数や版元・書店数の減少といった厳しい出版環境がある。同社はこれを踏まえ、従来の信徒層に加え、一般層やキリスト教に関心を持つ潜在的読者への訴求を強化。社会的関心の高いテーマを扱うコンテンツ開発とデジタル技術の融合により、新たな読者層の開拓を目指すとしている。

 公式サイトによると、社名の「アイ(i)」には「個(I)」や「愛(ai)」、さらに情報や知性を意味する概念が込められており、「パブリッシング」は出版を通じた発信を指す。同社名には、「個と社会、信仰と世界をつなぎ、愛と知を発信する出版」を担う存在であるとの理念が表現されている。こうした理念のもと、同社はデジタル技術との融合を推進しつつ、教会関係者のみならず広範な読者層へのリーチを図る。これらの取り組みにより経営基盤の安定化を目指し、将来的にはキリスト教専門書の充実した出版体制の構築も視野に入れる。

 代表取締役に就任した日本基督教団三崎町教会員でもある佐治一路氏は、書店や関係者との連携を重視し、「新しい時代にふさわしい出版のあり方を共に切り拓く」姿勢を示している。同サイトには、「私たちが大切にしているのは、単に本を作ることではなく、言葉を通して人を励まし、 支え、希望へとつなぐことです。これからの出版には、紙の力に加えて、ITやデジタル技術との融合が欠かせません。読者の生活により近い形で信仰の言葉を届け、教会・学校・職場・家庭それぞれの場に寄り添うことが求められています」とのコメントが掲載されている。

 同社の事務所は当面、教団出版局のあった西早稲田の日本キリスト教会館内に設置される。

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