【書評】 『あなたはわたしの愛する子 心にひびく聖書の言葉』 片柳弘史
「聖書を開くとき、ページの向こう側からわたしたちに『あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者』という声が響くのです。この言葉こそ、聖書全編の要約ではないかとさえわたしは思っています」
現在、宇部・北若山・高千帆教会主任司祭、幼稚園講師、教誨師として働く片柳弘史神父のブログ「道の途中で」に掲載されたバイブル・エッセイから選ばれた聖書メッセージ集。「理不尽と思えるほどの神の愛と、愛されている私たち」を軸として、40の聖書の言葉がわかりやすく語られる。
「聖書を読んでいて『これはおかしいな』と思う箇所があれば、その箇所にこそ、神さまの愛が隠れている可能性があります。わたしたちが『おかしい』と思うのは、神さまの愛が人間の理解をはるかに越えているからなのです」
【本体1,000円+税】
【教文館】978-4-7642-6466-3