【新刊2021年5月】 新版・教会暦による説教集『ペンテコステからの旅路』 中道基夫 編
2006年、教会暦を味わう『教会暦による説教集』シリーズの刊行から、15年。
教会暦の内で最も長い、「聖霊降臨節」。「教会の半年」とも言われ、数々の教会行事が位置付けられ、教会とキリスト者の使命を学びつつ、聖霊の導きのもとに宣教を励むことが勧められている。
「教会暦による説教集」新シリーズ第3巻の前半は、聖霊降臨日(ペンテコステ)と聖霊降臨節8週分の9つの説教を収録。
後半では「平和聖日」「世界聖餐日」「宗教改革記念日」「神学校日」「聖徒の日」の5つの教会行事とアドヴェント直前の「終末主日」の説教を収録。
若手〜中堅までの注目の牧師・司祭たちによる渾身の説教を通して、「教会とは何か」「信仰とは何か」を考る。
<編者より>
(本書では)自分の病気のこと、原発事故、コロナ禍の中での苦闘、妻との死別等々、それぞれの説教者が直面した事柄と聖書との格闘が見られます。そこには教義的に整えられた説教や聖書学的な解釈の正しさを越えた、それこそわたしたちの信仰のあり方、まさに生き様を問うてくる言葉が綴られています。
……聖書が神学を問い、生き方を問う。しかし、聖書絶対主義に陥ってしまうのではなく、生活の中での経験が聖書の読み自身も問い、その結果生まれた新しい聖書との出会いが生き様を問うという連関が生み出されています。
聖霊降臨節
《聖霊降臨日 −ペンテコステ−》
「風は吹く」
日本基督教団 軽井沢教会 松村さおり
《聖霊降臨節Ⅰ −三位一体主日−》
「御子の、聖霊による、御父への祈り」
日本同盟基督教団 徳丸町キリスト教会 朝岡 勝
《聖霊降臨節Ⅱ》
「命みなぎる教会」
日本基督教団 箕面教会 家山華子
《聖霊降臨節Ⅲ》
「吹き抜ける風」
日本基督教団 目白町教会 土肥研一
《聖霊降臨節Ⅳ》
「神は、罪人しかお招きになりません 」
日本基督教団 鎌倉雪ノ下教会 川﨑公平
《聖霊降臨節Ⅴ》
「与える幸いに生きる教会」
日本基督教団 松本教会 柳谷知之
《聖霊降臨節Ⅵ》
「イエスの焼き印」
日本基督教団 名古屋中央教会 草地大作
《聖霊降臨節Ⅶ》
『孤独の迷路」
日本基督教団 京都教区巡回教師 堀江有里
《聖霊降臨節Ⅷ》
「『最期の最後まで一緒に』を生きられなかった私に」
日本基督教団 東梅田教会 大仁田拓朗
聖霊降臨節 −教会行事暦−
《平和聖日》
「神の国は片手・片足・片目のみんなが入るとこ! −やっぱりイエスはこうでなくちゃ。」
日本バプテスト連盟 南小倉教会 谷本 仰
《世界聖餐日》
「『正義』からの脱出」
日本ナザレン教団 鹿児島キリスト教会 久保木 聡
《神学校日》
「神のための命を歩み出す」
日本基督教団 芦屋山手教会 林 昌利
《宗教改革記念日》
「祈りの宮」
カンバーランド長老キリスト教会 ルイビル日本語教会 佐藤岩雄
《聖徒の日》
「信仰の先輩を想い、復活の望みを眺める」
日本聖公会 小田原聖十字教会 姜 暁俊
《終末主日》
「恐れを信仰に、嘆きを歌に」
関西学院大学神学部 中道基夫
【編集委員】
越川弘英 同志社大学キリスト教文化センター教員
中道基夫 関西学院大学神学部教授
荒瀬牧彦 日本聖書神学校教授
【四六判・並製・240頁、定価1,980円(本体1,800円+税)、ISBN978-4-87395-791-3 C0016(日キ販)】
【キリスト新聞社】