南北宗教者代表が平壌で会談、共同声明発表 2011年10月8日
〝新たな局面切り開くチャンス〟
【CJC=東京】北朝鮮の朝鮮中央通信によると、9月22日、北朝鮮を訪問中の韓国宗教代表団が平壌で現地の宗教者と会談、共同声明を発表した。
代表団は、キリスト教、仏教、儒教、円仏教、天道教、天主教、民族宗教の宗教団体の代表や実務者など計24人で構成され、韓国統一省が19日、北朝鮮訪問を許可したのを受け、21日に中国・瀋陽を経由して平壌入りしたもの。24日までの日程という。
会談には、朝鮮宗教者協議会会長を努める張在彦(チャンジェオン)朝鮮カトリック教徒協会委員長ら北朝鮮の宗教界メンバーが参加した。
双方は対話の中で「南北の多くの宗教団体による、民族の和解と団結、平和統一の実現を旨とした集会の開催は貴重であり、新たな局面を切り開くための意志を示すチャンスになるだろう」と指摘した。
集会は「民族内部の相互不信、緊張、対峙の解消、戦争や威嚇の排除、恒久的かつ安定した平和の樹立に向けて努力する」との共同声明を発表。また、定期的に南北の宗教者会議を行い、対話や協力を強化して宗教者の団結、統一運動の推進を図ることで双方の意見が一致した。
韓国代表団は同日、金永南(キムヨンナム)・朝鮮最高人民会議常任委員会委員長と平壌の万寿台議事堂で会談した。