ロシア正教会のキリル総主教 ルーマニア初訪問 2017年11月21日
ロシア正教会の最高指導者モスクワ総主教キリルが10月26日、ルーマニア正教会を訪れた。モスクワ総主教がルーマニアを訪問するのは、旧ソ連崩壊後では初めて。
北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)に加盟したルーマニアは、ロシアとの関係は冷却化、米国の弾道弾迎撃ミサイルを配備、NATOの弾道ミサイル防衛システムにも組み込まれている。
キリル総主教は27日、選任10周年を迎えたルーマニア正教会のダニール総主教と、首都ブカレストの守護聖人聖ディミトリウスの記念に集まった信者らを祝福、「あなたがたの献身は、ルーマニア正教会が繁栄していることを証ししている」と述べた。
ルーマニア国民1700万人の約87%は正教会の信徒と見られる。1989年の旧共産圏崩壊後、信教の自由が回復され、正教会の存在感も増している。(CJC)