教皇フランシスコ就任5周年 ベネディクト16世が擁護の書簡 2018年4月1日
前ローマ教皇で現在は引退しているベネディクト16世(90)が、現教皇フランシスコ(81)の就任5周年に際し、保守派が示している「愚かな偏見」を一蹴する書簡を公表した。ロイター通信が報じている。
ベネディクト16世は書簡で「私はただの神学理論家にすぎず、今日のキリスト教徒の現実の生活をほとんど理解していなかった。したがって、フランシスコ教皇は実用的な人物で神学的・哲学的基盤を欠いている、との愚かな偏見に対する反発の動きを賞賛する」と述べた。
ベネディクト16世は、フランシスコ教皇は「深い哲学と神学の基盤を持つ人物」と賞賛し、フランシスコ教皇との間に「内なるつながり」があると述べた。
一部保守派は、現在もローマ教皇はベネディクト16世とし、フランシスコ教皇は離婚したカトリック信者や同性愛者に寛大すぎる、移民を擁護しすぎるなどと批判している。(CJC)