トルコ西部エーゲ海岸でマグニチュード6・6の地震 2020年11月2日
トルコ西部で10月30日午後、マグニチュード6・6の地震が発生した。震源地はエーゲ海のイズミル県セフェルヒサル市付近。現地のアナドル通信がトルコ非常事態自然災害局の発表を引用して報じたところでは、11月2日に死者は73人に達したほか、961人の負傷が確認されている。震源地に近いイズミル市ではこの揺れにより40棟以上のマンションが全半壊した。
ロシアのスプートニク通信によると、ムラト・クルム環境都市整備相は地震後、トルコ政府が建造物2234棟を調査したことを明らかにした。その結果、イズミル市では41棟のマンションが全壊したほか、1041棟が半壊したことが判明した。
揺れはギリシャ諸島でも感じられた。トルコ沿岸に近いサモス島では教会5カ所が倒壊し、4人がその下敷きになった。これまで2人が死亡したほか、20人の負傷が確認されている。
地震後には津波が発生し、トルコの沿岸都市セフェルヒサルでは海岸部の道路が濁流に飲み込まれた。また余震が400回以上発生し、そのうちの1回の震度はマグニチュード5の大きさだった。
地震の影響は直ちに経済に及び、トルコ・リラが記録的に暴落した。
トルコとギリシャの両外相は地震の応急対策活動を相互に協力して行うことで合意している。(CJC)