【信教の自由を守る日】 金性済NCC総幹事 戦争責任の隠蔽機能としての天皇制 2021年2月11日

 第55回「なくせ!建国記念の日 許すな!靖国国営化2・11東京集会」(同集会実行委員会主催、日本キリスト教協議会=NCC=靖国神社問題委員会後援)では、「アジアからみた『明仁』天皇の 30 年・代替わり・今」と題してNCC総幹事の金性済(キム・ソンジェ)氏(在日大韓教会牧師)が講演し、天皇の「慰霊の旅」における発言と共に「平成」の30年を振り返った。

 丸山眞男『超国家主義の論理と心理』や内田樹『街場の天皇論』を批判的に読み解きながら戦後リベラリズムの限界を指摘した同氏は、戦争責任の隠蔽機能としての天皇制について解説。植民地における「皇民化政策」がどのようになされたかについて「創氏改名」などの具体例をもとに、「戦後責任を抜きに日韓親善はあり得るのか」と提起した上で、「私の隣人とは誰か」という国民アイデンティティ志向を越えて「この傷ついた人の隣人は誰か」という共感と歓待、和解と平和の理念を分かち合う共生市民社会アイデンティティの志向を訴えた。

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