JOCS新会長に柳澤理子氏 創立以来初の女性会長 2026年7月1日

公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)は6月23日、椙山女学園大学看護学部教授の柳澤理子氏が同月6日付で会長に就任したと発表した。同会によると、1960年の創立以来、女性が会長に就くのは初めて。
前会長の畑野研太郎氏は、2015年6月から11年間にわたって会長を務め、任期満了に伴い退任した。
柳澤氏は保健師、看護師、助産師で、専門は公衆衛生看護学、国際看護学、在宅看護学。千葉大学看護学部を卒業後、東京大学大学院医学系研究科の博士後期課程を修了した。現在は椙山女学園大学教授として、途上国の保健医療や在留外国人の健康問題などを研究している。
高校時代、JOCSからネパールに派遣された医師、岩村昇氏の著書『山の上にある病院』を読んだことをきっかけに国際協力を志した。国内で看護師や保健師として勤務した後、1989年9月から95年5月までJOCSの保健師としてカンボジアに派遣され、世界教会協議会(WCC)のバティ郡保健センターを拠点に、母子保健や結核対策に携わった。帰国後は看護教育や研究に従事する一方、JOCSの理事などを務めてきた。
就任にあたり柳澤氏は、紛争や災害、貧困、格差によって困難な状況に置かれる人々がいると指摘。これまでの経験を生かしながら、支援が届いていない人々や地域に目を向け、新たな活動にも取り組む考えを示した。その上で、勇気と知恵をもって人々と歩み、「平和をつくる者」としての使命を果たしたいと抱負を述べた。
JOCSは1960年に設立。キリスト教の精神に基づき、アジア、アフリカを中心に保健医療従事者の派遣、現地の医療人材を育成する奨学金事業、現地団体との協働プロジェクトなどを行っている。














