サラン第一教会「150人以上の対面礼拝」にソウル市「防疫措置執行」 韓国裁判所「全面禁止は基本権の侵害」 2021年7月21日

 韓国の電子メディア「WoW!コリア」によると、ソウル市のペク・ウンソク文化政策課長は7月19日、新型コロナウイルス感染症に関する定例会見で「ソンブク(城北)区のサラン第一教会で、18日に150人以上の信徒たちが出入りし礼拝を行ったことを確認した」とし「防疫措置」(社会的距離確保=レベル4)を執行したと語った。

 ソウル市では新防疫措置施行後の初めての日曜日になった18日、サラン第一教会は 現場で対面による礼拝を強行した。防疫措置レベル4では、宗教施設は非対面の礼拝だけが許容されている。サラン第一教会側は「礼拝参加者は、新型コロナ診断キットで感染しているか確認し、消毒などの防疫守則を順守したため問題はない」としている。

 ソウル行政裁判所は16日、ソウル市内の7教会と牧師がソウル市を相手に出した行政処分効力執行停止申請を認めていた。

 牧師たちは、ソウル市が教会での対面礼拝を禁止した措置を取り消しを求めて今回の申請を出した。裁判所の決定に基づいて、ソウル市内の宗教団体は20人未満の範囲内で礼拝・ミサ・法要などを行える。全体収容人員の10%が19人以上いる場合、19人まで参加することができる。ただし裁判所は、宗教集会時のソーシャルディスタンスの確保、マスクの着用など防疫上の注意の徹底遵守を条件とした。

 裁判所は「対面宗教行事の全面禁止は基本権の本質的侵害にあたる恐れがある」と説明した。(CJC)

韓国防疫当局「サラン第一教会のチョン牧師が新型コロナ感染」と発表 2020年8月22日

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