【ベネズエラ地震】 カリタスが被災者支援 教会施設を避難所に 2026年6月26日

南米ベネズエラ北部を6月24日、マグニチュード7.2と7.5の地震が相次いで襲ったことを受け、カトリック教会の社会福祉・人道支援組織カリタス・ベネズエラは25日、全国規模の緊急支援活動を開始したと発表した。各地に物資の集積所を設け、被害状況や住民の必要を把握しながら支援を届けるとして、国内外に協力を呼びかけている。
二つの地震は首都カラカスの西約160キロ付近で1分足らずの間に発生。政府によると、26日までに235人の死亡が確認され、少なくとも250棟の建物が損壊または倒壊した。沿岸部のラグアイラ州をはじめ、カラカスやカラボボ、アラグア、ヤラクイなど広い範囲が被災し、救助隊が行方不明者や倒壊した建物に取り残された住民の捜索を続けている。
カリタス・ベネズエラは声明で、「教会は苦しむ人々の傍らで、存在と慰め、具体的な行動となるよう召されている」と表明。被災地域の各教区が住宅や教会施設、生活基盤などの被害調査を始め、全国組織に情報を集約していると説明した。「緊急事態における行き当たりばったりの行動は、助けになる以上の害をもたらしかねない」として、支援を公的な窓口に集中させるよう求めた。
主要な物資集積所は、カラカス市モンタルバン地区にあるベネズエラ司教協議会本部に設置。飲料水、保存食、医薬品などを受け入れるほか、各教区のカリタスも地域ごとに集積所を開設する。民間の社会貢献団体「地域社会のための自発的配当」(DVC)や企業とも連携し、物資の輸送と配布を進める。
カリタス・ベネズエラは、倒壊の危険がある建物や余震の続く地域に支援者が直接向かうことを避け、安全が確認された窓口を利用するよう注意を促した。その上で、家族や住居、生活の基盤を失った人々に対し、「あなたは一人ではない。教会はカリタスを通して、あなたと共に歩む」と呼びかけた。
別の投稿では、「地震の規模がどれほど大きくても、私たちの信仰と連帯の力は、それよりも大きい」と強調。「壁を再建するだけでなく、家族を支え、すべてを失った人々を抱きしめることが大切だ」として、献金への協力を求めた。
各地のカトリック教会は、教会施設を被災者の一時避難所として開放し、食料の提供や司牧的な支援を行っている。一方、カラカス大聖堂や複数の小教区、神学校などでも建物の損傷が報告された。
教皇レオ14世は、教皇庁慈善活動室を通じ、被災者支援のための初期援助として10万ユーロを拠出。国際カリタスも、約3万人のボランティアを擁するカリタス・ベネズエラの活動に10万ユーロを提供すると発表した。教皇庁は、現地教会が把握する必要に応じ、今後も支援を続けるとしている。
世界教会協議会(WCC)も25日、2度の大地震で被災したすべての人々に祈りをささげるとの声明を発表した。ジェリー・ピレイ総幹事は、家族や親しい人を失った人々、負傷者、行方不明者とその家族に連帯を表明。自然災害による被害が、経済や社会をめぐるベネズエラの厳しい状況にさらに重なっているとして、国際社会に迅速かつ十分な緊急・人道支援を求めた。
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)

写真=LWF World Service














