米聖公会が不要な銃を回収 銃暴力防止へ地域教会が実践 2026年8月17日

米ミシガン州ジャクソンの聖パウロ聖公会は8月15日、キリスト教系団体「ディサーモリー・ミニストリーズ」と協力し、住民から不要な銃を回収してその場で解体する「ガン・バイバック(銃買い取り)」を実施した。地元テレビ局「WILX」が同日報じた。
住民が教会に持ち込んだ銃は、専門のスタッフが電動のこぎりなどを使って使用できない状態まで解体。提供者には銃の種類に応じて50~200ドル相当のスーパーマーケットのギフトカードが渡された。不要になった銃や故障した銃を安全に手放す選択肢を提供し、家庭や地域に残る銃器を減らすことが目的という。
ディサーモリー・ミニストリーズは、ミシガン州の聖公会牧師クリス・ヨー氏が始めた取り組みを母体とする非営利団体。2022年から教会を拠点に銃の回収を行い、これまでに1200丁以上を処分したとしている。同団体は銃の所有そのものに反対する運動ではなく、相続などで意図せず銃を所有することになった人や、安全に処分したい人に選択肢を提供することを活動の柱にしている。
活動をめぐっては、過去に米国内の別の買い取り事業で、回収された銃の一部が完全には破壊されず、部品として再び市場に流通していた問題が報じられたことから、同団体では回収した銃を現場で解体する方式を採用している。
同団体のジェシカ・リエンストラ氏は今回の取り組みについて、銃暴力のすべてを解決できるものではないとした上で、自分たちも問題解決を担う「一つのピース」だと説明。それぞれができることに取り組むよう呼びかけた。
米聖公会では銃暴力防止をめぐり、教会や教区が銃器の安全な保管、自殺防止、不要な銃の処分などに取り組んでいる。ディサーモリー・ミニストリーズは、家庭に残された不要な銃を減らすことが、子どもの事故や自殺、盗難銃による犯罪のリスク低減につながるとしている。














