韓国防疫当局「サラン第一教会のチョン牧師が新型コロナ感染」と発表 2020年8月22日

 韓国で新型コロナウイルスによる新規感染者が、ソウルを初め全国にある「サラン第一教会」(ソウル特別市城北区)の信徒を中心に増加している。このことについてプロテスタント教会では、「太極旗集会」を主導しているチョン・グァンフン牧師=写真=の影響力によるものと分析している。

 韓国中央防疫対策本部によると、「サラン第一教会」は8月17日午前0時基準で確保した教会の信徒リスト約4千人のうちの2千人あまりが診断検査を受けている。

 サラン第一教会の感染者が全国的に発生しているという点について、プロテスタント教会の間では、いわゆる「右派のアイドル」と呼ばれているチョン牧師が「太極旗集会」を主導する過程で「サラン第一教会」の信徒の間で全国的に感染が広がったと分析している。

 韓国キリスト教会協議会(NCCK)の関係者は「チョン牧師は、教会右派のアイドルとして「極右指向の信徒たちがチョン牧師を中心に全国で集まり始めた」と語った。

 韓国紙「朝鮮日報」の報道によると防疫当局は17日、チョン・グァンフン牧師が新型コロナウイルスに感染していることを確認した。防疫当局の関係者は「チョン牧師が新型コロナウイルスの検査で陽性判定を受けた」として「15日にソウル市内で行われた光復節の集会でチョン牧師に接触した関係者らも隔離して検査する必要がある」と説明した。

 チョン牧師は15日、ソウル市中心部の光化門(クァンファムン)で保守団体「一波万波」などが開催した集会で主導的役割を果たし、自己隔離の指針に違反したとの批判を受けていた。

 また、「サラン第一教会」の一部の信者が検査・治療を拒否、防疫当局の疫学調査が全国的な感染拡大のスピードに追いつけず難航している。同集会に参加した人たちが、「携帯電話の電源を切って防疫当局の追跡から逃れなければならない」と督励し合ったことも明らかになった。追跡スピードが拡散スピードに追い付かなければ、医療システムが患者に対応できなくなるとの懸念の声もあがっている、と「ハンギョレ新聞」が伝えた。

韓国のコロナ新規感染者がソウルなど首都圏で急増 文大統領、反政権集会を「不法」と非難 2020年8月17日

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