電子メディア「ハフィントンポスト」(日本語版)は、「子どもたちの夢を壊そうとしたわけではないんです――」と、司祭が「サンタクロースは実在しない」と子どもたちに伝えたことにで、イタリア・シチリア島のカトリック教会ノート教区が謝罪したと伝えている。
サンタ架空説発言で物議を醸したのは、同教区のアントニオ・スタグリアーノ司祭=写真。AP通信によると、スタグリアーノ司祭は宗教行事で「サンタクロースは存在しない」と子どもたちに伝え、さらに「サンタクロースの赤い服は、コカ・コーラが広告のために作り上げたものだ」とも述べたという。この発言に子どもたちの親たちから苦情が寄せられ、ノート教区コミュニケーション・ディレクターのアレッサンドロ・パオリーノ氏は12月10日、ネット上で謝罪した。
パオリーノ氏は「司祭に代わり、子どもたちを失望させた発言をお詫びする」と述べた上で、同司祭は子どもたちの夢を壊そうとしたわけではなく、クリスマスの本当の意味を伝えようとしていたと説明した。謝罪と説明を受け入れた人たちもいる一方で、クリスマス2週間前に司祭が「サンタクロースはいない」と伝えたことに、腹を立てている親たちもいる。
コカ・コーラ社は1931年のクリスマスキャンペーン用に、イラストレーターのハッドン・サンドブロム氏に依頼して、赤い服を着て白髭で陽気なサンタクロースを制作した。同社は、このイメージを作ったのはコカ・コーラではないが、広めるのに広告が一定の役割を果たしたと説明している。(CJC)
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