東京基督教大学 新学長に歴代最年少の篠原基章氏 「One Teamとして危機を克服」 2024年8月1日
東京基督教大学は7月23日の理事会で、新学長に篠原基章氏を選任した。任期は2024年8月1日より4年間。篠原氏は1997年に同大学を卒業。卒業生としては初、48歳での就任は歴代最年少となる。理事長には廣橋信一氏、副学長には同じく同大学卒業生の岩田三枝子氏、大学院研究科委員長には岡村直樹氏、事務局長には小町継太氏がすでに就任している。
大学は「大幅に若返ったリーダーシップにより、厳しい財政と学生募集の立て直しを図り、理事・教員・職員がOne Teamとなりトップダウンとボトムアップの好循環をもつ経営、スピード感をもった意思決定による大学改革に取り組む」「Stand in the Gap 破れ口にキリストの平和を」をコンセプトに、『教会と社会に仕える』多様なビジョンをもった学生、日本宣教を志す学生が世界中から集まる大学となることをめざす」としている。
同大学では当初、2024年度から朝岡勝前理事長が学長を兼務するリーダーシップの一本化を予定していたものの、同氏の健康上の理由などにより人事の再検討を行い、2024年4月から新理事長として廣橋信一理事が就任。新学長が決まるまでは山口陽一教授が学長代行を務めてきたが、このたびの新学長決定により、山口氏は2024年7月31日をもって学長代行を辞することになった。
篠原基章
しのはら・もとあき 1975年10月11日生まれ(48歳)。福音伝道教団館林キリスト教会所属。出席教会は日本同盟基督教団八千代聖書教会。東京基督教大学神学部卒業。日本国際飢餓対策機構(ハンガーゼロ)の働きを経て、共立基督教研究所共立研修センター、米国・カルヴィン神学校修士課程(Th.M.)、トリニティー神学大学院博士課程(Ph.D.)を修了。専門は宣教学。
現在、東京基督教大学教授。「現代における宣教と教会」、「キリスト教と文化」、「異文化理解」、「平和学」などの授業を担当。
著作に「宣教と教会 20世紀の宣教思想史を踏まえて」(『福音と世界』12月号、2015年)、「宣教の神学から考える神学教育――序論的考察」(『福音主義神学』第50号、2019年)など。
日本福音同盟(JEA)神学委員会委員(2023年3月まで)、日本国際飢餓対策機構理事、日本ローザンヌ委員会委員、ATA/J(日本地区アジア神学協議会)書記、日本宣教学会『宣教学ジャーナル』編集委員。東京基督教大学では2013年より神学部助教、17年より准教授、22年より教授。男子寮主事、学生部長、国際宣教センター長を歴任してきた。