仙台で超教派の合同祈祷集会 戦後81年、平和を「自分事」に 2026年8月21日

仙台圏のキリスト教諸教派でつくる仙台キリスト教連合が主催する「平和を求めるキリスト者合同祈祷集会」が8月9日、仙台市青葉区のカトリック元寺小路教会で開かれ、80人を超えるキリスト者らが参加した。同集会はカトリック、プロテスタントの主流派、福音派など教派を超え、信徒、牧師、宣教師らが協力して毎年行われている。
今年は、前日に同教会で開かれた仙台白百合女子大学カトリック研究所主催の「カトリック平和旬間講演会」との連続企画として開催された。同講演会では、同研究所員の矢口洋生氏が「正戦論と現代のキリスト教」をテーマに講演。カトリック教会における伝統的な正戦論を現代世界の文脈から問い直し、他国への侵略が神の名によって正当化され、国際秩序が揺らぐ中で、キリスト教が戦争とどう向き合うべきかを考えた。同研究所所長の宮崎正美氏もコメントした。
翌日の合同祈祷集会は礼拝形式で行われ、カトリック教会とプロテスタント諸派が共同でプログラムを準備した。川上直哉氏(日本基督教団石巻栄光教会牧師)が司会を務め、藤野雄大氏(東北学院大学准教授)=写真上=が「自分事としての平和」と題して説教した。戦後81年を迎える中、平和を抽象的な理念にとどめず、自らの問題として引き寄せることについて、学生との交流などを交えながら語った。
「証し」では、ウクライナから避難し、現在は石巻市に暮らす元小学校教諭のイリナ・ホンチャロヴァさんが登壇。チョルノービリ原発事故で被曝した経験を持つホンチャロヴァさんが、戦争の終結と平和への願いを語った。

礼拝では創世記4章のカインとアベルの物語、ヨハネの手紙一3章、マタイによる福音書5章などが朗読されたほか、正教会の連祷をもとにした「平和と紛争」の祈りもささげられた。日本語とウクライナ語で「主、憐れめよ」と応答し、ロシアによるウクライナ侵攻や中東で続く攻撃によって命を失った人々を覚えて祈った。
共同祈願では「戦後81年」「一致と宣教」「貧困、復興」「平和と紛争」をそれぞれ覚え、教派を超えた祈りをささげた。最後には参加者同士が「主の平和」とあいさつを交わし、平和と一致を確認した。
















