広島教区司教が64歳で異例の退任へ 聴覚障害が悪化 後任決定まで職務継続 2026年9月25日

 カトリック広島司教区のアレキシオ白浜満司教(64)が、以前から続いていた聴覚障害の悪化を理由に教皇レオ14世へ提出していた退任願いを受理された。9月21日、広島市の世界平和記念聖堂で行われた「広島教区の日ミサ」で、駐日教皇大使が発表した。後任司教が決まるまでは、引き続き教区長として職務を務める。

 白浜司教は、聴覚障害が悪化し、教区の司祭や修道者、信徒らに迷惑をかけるようになったことから、教会法の規定に基づき、今年3月に退任願いを提出した。教皇レオ14世がこれを受理し、後任司教の決定まで通常の司教として職務を続けることになった。

 広島教区は22日、白浜司教名義の文書「霊的花束への感謝と新しい司教選出に向けてのお祈りのお願い」を公式サイトで公表した。白浜司教は、司教叙階から10年にわたり、司祭団や修道者、信徒に支えられて教区長の務めを果たすことができたとして感謝を表明。新しい司教の選出には数年を要する場合もあると説明し、後任選出のために祈るよう呼びかけた。

 カトリック教会の教会法401条1項は、教区司教に対し、75歳に達した時点で教皇に退任を申し出るよう定めている。一方、同条2項は、病気やその他の重大な理由によって職務の遂行が困難になった司教に退任の申し出を求めている。1962年生まれの白浜司教は定年まで約11年を残しており、現職の教区司教が病を理由に退任するのは異例といえる。

 国内の近年の例では、2013年7月、さいたま教区のマルセリーノ谷大二司教が60歳で、教会法401条2項に基づいて提出した退任願いを教皇フランシスコが受理している。谷司教の退任後は、後任が着座するまで東京大司教区の岡田武夫大司教が同教区の管理者を兼務した。

 白浜司教は1962年5月20日、長崎県生まれ。1990年に司祭叙階され、1993年にサン・スルピス司祭会へ入会した。日本カトリック神学院院長などを経て、2016年6月に教皇フランシスコから広島教区司教に任命され、同年9月19日に司教叙階・着座した。中国5県を管轄する同教区の教区長として、核兵器廃絶や平和構築、被爆の記憶の継承などに取り組んできた。

写真=カトリック広島教区

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