中東情勢悪化でレバノン人道危機 チャイルド・ファンドが緊急支援開始 2026年3月11日

 開発途上国の子ども支援を行う国際NGO「チャイルド・ファンド」は、2月末に始まったイラン攻撃を契機に中東情勢が急速に悪化し、各地で人道危機が拡大していることを受け、レバノンでの緊急支援を開始した。日本の窓口団体である認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン(武田勝彦事務局長)は、寄付受付とクラウドファンディングを開始した。

 現地では、空爆や地上侵攻の拡大により民間人の被害が深刻化。レバノンでは首都ベイルート南部や南部地域、ベカー地方などで攻撃が相次ぎ、住宅や病院などの生活基盤にも被害が広がっている。死亡者は300人以上に上り、子ども約1万8千人を含む9万3千人以上が、わずか2日間で家を離れて避難を余儀なくされたという。

 国内では399カ所の避難所が設けられているが、受け入れ可能な場所は限られており、多くの家族が車中で夜を過ごすなど厳しい状況に置かれている。空爆の影響で食料や水、衛生用品、燃料などの生活必需品が不足し、公共サービスも停止。学校の閉鎖が続く中、子どもたちは安全に過ごせる場所を失っている。

 チャイルド・ファンドは現地協力団体と連携し、危機発生直後から支援を開始。水や衛生キットの配布、保存食などの食料支援のほか、学習継続の支援や緊急時の心理的ケアなど、子どもと家族の生活を守るための活動を進めている。また、給水・排水ポンプを稼働させるための燃料支援など、インフラ面での支援にも取り組む。

 同団体は「争いに巻き込まれた子どもたちの命と生活を守るため支援が必要」として、公式サイトやインターネット募金を通じた寄付を呼びかけている。各地で人道危機が続く中、今回の中東情勢も長期化が懸念され、支援資金の不足が課題となっているという。

 寄付の受付は、チャイルド・ファンド・ジャパンの中東人道危機 緊急子ども支援特設ページまたはYahoo!ネット募金から。

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