米・イスラエルによるイラン攻撃に改革派教会が平和的解決求める声明 2026年4月23日

 日本キリスト改革派教会大会宣教と社会問題に関する委員会(弓矢健児委員長)は4月8日、「米国とイスラエルによるイランへの先制攻撃に抗議し、平和的手段による解決を求める声明」を発出した。

 声明は、2月28日から始まったイスラエルと米国によるイランへの先制攻撃を受けて、深い悲しみと強い憤りを表明。軍事力によって一方的に現状を変更し、多くの尊い命を危険にさらす行為は断じて容認できないとし、平和の福音に生きる教会として強く抗議するとともに、不法な戦争を即刻中止し、国連による平和的解決の道に全面的に委ねることを強く求めた。その上で、「先制攻撃は国際法と正義をふみにじる行為です」「すべての命は神によって創られた、かけがえのないものです」「国連による実効性のある解決を強く求め、祈ります」という3項目を挙げて、為政者たちが平和のために働くことができるよう祈った。

 声明の全文は以下の通り。


米国とイスラエルによるイランへの先制攻撃に抗議し、平和的手段による解決を求める声明

「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる」(マタイによる福音書26章52節)

 私たち日本キリスト改革派教会は、2026年2月28日から始まった、イスラエルおよびアメリカによるイランへの先制攻撃という事態を受け、深い悲しみと強い憤りの中にあります。軍事力によって一方的に現状を変更し、多くの尊い命を危険にさらす行為は、断じて容認できるものではありません。私たちは、主イエス・キリストが示された平和の福音に生きる教会として、今回の軍事行動に強く抗議し、不法な戦争を即刻中止し、国連による平和的解決の道に全面的に委ねることを強く求めます。

1.先制攻撃は国際法と正義をふみにじる行為です

 国連憲章は、すべての加盟国に対し、紛争を平和的に解決し、武力による威嚇や行使を慎むよう求めています。今回の先制攻撃は、国際法と正義の秩序を無視する侵略であり、人々の生命や人権を根底から脅かすものです。現代の戦争は、一度始まれば大量殺戮兵器の使用や核の威嚇を現実化させ、世界を破滅的な混乱に陥れる危険をはらんでいます。為政者は、武力ではなく、正義と平和を維持するための国際的な枠組みを尊重すべきです。

2.すべての命は神によって創られた、かけがえのないものです

 聖書が示す「平和(シャローム)」は、単に戦争がない状態を指すのではありません。それは、神との正しい関係の中にあり、すべての人が尊厳を持って生きる喜びを意味します。戦争によって人間が命を奪い合うことは、命の創造者であり、愛に満ちた神に対する大きな罪です。今回の軍事行動により、すでに多くの命が奪われています。失われてよい命は一つもありません。私たちは、敵をつくり出し、平和の問題を軍事的な安全保障の問題にすり替えようとする為政者の言葉に欺かれません。神のかたちに創造されたすべての人間の命を守ることこそが、真の平和への道です。

3.国連による実効性のある解決を強く求め、祈ります

 日本の教会は、かつて侵略戦争に協力し、国家に対する「見張りの務め」を果たせず、神の御前に大きな罪を犯しました。私たちは、その反省に立ち、「平和を実現する人々は、幸いである」(マタイ5:9)との主の御言葉に応え、以下のことを求め、祈ります。

① イスラエルおよびアメリカ両政府へ:直ちに軍事行動を停止し、国連による仲裁、監視、および平和維持の枠組みに積極的に参画してください。

② 国際社会とすべての国々へ:軍備増強や対立を煽るのではなく、戦争を回避するための非軍事的な働きに積極的に協力し、国連を通じた実効性のある平和的解決の実現のために連帯してください 。

③ 日本政府へ:米国やイスラエルの行動が国際法違反であることを明確に指摘してください。憲法前文の理念に基づき、国連を通じた平和的解決に向けた外交の主導権を発揮してください。

④ すべての人々へ:核兵器を含む大量殺戮兵器の廃絶を訴え続け、思想や宗教の違いを越えて、共に平和をつくり出す道を歩みましょう。

 平和の君である主イエス・キリストよ。憎しみと争いの絶えないこの世界に、あなたの平和を注いでください。為政者たちが、剣を打ち直して鋤(すき)とする勇気を持ち、平和のために働くことができますように。悲しみの中にある人々に寄り添い、私たちをあなたの平和の道具としてお用いください。アーメン。

2026年4月8日
日本キリスト改革派教会
大会 宣教と社会問題に関する委員会
委員長 弓矢健児

社会・教育一覧ページへ

社会・教育の最新記事一覧

  • 聖コレクション リアル神ゲーあります。「聖書で、遊ぼう。」聖書コレクション
  • 求人/募集/招聘