NCC 国家情報会議設置法案に反対する声明 監視強化に異議 2026年4月24日

 日本キリスト教協議会(NCC、吉髙叶議長、大嶋果織総幹事)は4月23日、「宗教者の立場から国家情報会議設置法案に反対する声明」を発表した。同日、同法案が衆議院で可決されたことを受けたもので、宗教者としての立場から強い懸念と反対の意思を示した。

 声明は、すべてのいのちの尊厳と、神から与えられた良心の自由を重んじる立場を明確にした上で、同法案が国家による情報収集と分析の権限を大幅に強化するものであると指摘。その本質において、市民の思想・信条・表現の自由を脅かす危険性があると批判した。また、社会を敵と味方に分断する発想を助長し、相互信頼に基づく対話的関係の構築を損なうおそれがあると警鐘を鳴らした。

 さらに、過去の歴史において国家権力による監視と統制が人々の内心の自由や表現の自由を侵害し、社会に深刻な分断と対立をもたらしてきた事実に言及。宗教者として、そのような過ちに加担することも、犠牲となることも拒否すると強調した。

 「真の安全と平和は、恐れや統制によってではなく、人間の尊厳と信頼に基づいて築かれるべきものだ」と訴え、本法案の成立に断固反対し、廃案を求めた。

 声明の全文は以下の通り。


宗教者の立場から国家情報会議設置法案に反対する声明

 本日、国家情報会議設置法案が衆議院において可決されました。
 私たちは宗教者として、すべてのいのちの尊厳と、神から与えられた良心の自由を重んじる立場から、この法案に反対します。

 この法案は、国家による情報収集と分析の権限を大きく強化するものであり、その本質において、市民の思想・信条・表現の自由を脅かすものです。また、社会を敵と味方に分ける発想を助長し、相互信頼に基づいた対話的な関係を築こうとする努力を損なうものです。

 私たちは、歴史において、国家権力による監視と統制が人々の内心の自由と表現の自由を奪い、社会に分断と対立をもたらし、深刻な傷を残してきた事実を忘れることができません。宗教者として、そのような過ちに再び加担することも、また、その犠牲となることも、そのいずれも拒否します。

 真の安全と平和は、恐れや統制によってではなく、人間の尊厳と信頼に基づいて築かれるべきものです。
 したがって私たちは、本法案の成立に断固として反対し、廃案を求めます。

2026年4月23日
日本キリスト教協議会
議長 吉髙 叶
総幹事 大嶋果織

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