「祈り目的」クリスチャン向け婚活アプリ「Prei」始動 開始10日で100組以上マッチング 2026年10月19日

「遊び目的より、祈り目的。」をコンセプトに掲げたクリスチャン向けマッチングアプリ「Prei(プレイ)」が10月1日、サービスを開始した。運営するのは、2018年からクリスチャン専門の結婚相談所「Lita(リタ)」を手がけてきた津村崇啓(たかひろ)氏。10月14日時点でアクティブ会員は約480人に達し、サービス開始から10日間で100件以上のマッチングが成立したという。
開発のきっかけは、結婚相談所の入会面談で耳にした利用者の悩みだった。一般的なマッチングアプリを利用しても、クリスチャンとの出会いが限られることや、信仰を持たない相手との交際で信仰への理解を得られず、結婚に向けて関係を進めることが難しいといった声が少なくなかった。
「クリスチャン同士が出会い、信仰を大切にしながら結婚を考えられるアプリが必要だと感じた」と津村氏。実際にマッチングアプリを利用してきた人たちにもヒアリングを重ね、開発を進めてきた。
最大の特徴は、原則として1日に紹介される相手が1人だけという仕組み。利用者が条件を設定して多数の候補者から相手を検索する方式ではなく、年齢や地域、信仰観などを考慮して選ばれた相手が「今日のひとり」として表示される。相手に関心があれば「いいね」を送り、双方の意思が一致すればメッセージのやり取りが可能になる。
選択肢を増やすことよりも、一人ひとりと丁寧に向き合えること、そして婚活の中でも心の平安を大切にできることを重視。日曜日には新たな相手の紹介を行わず、神に心を向ける時間を大切にできる設計とした。
プロフィールには、年齢や居住地域などの基本情報に加え、教団・教派、好きな聖句、信仰の歩み、召しや奉仕、礼拝への出席頻度など、キリスト教信仰に関する項目を設けている。職業や年収といった条件だけでは分からない価値観を知った上で、出会いを考えられるようにする狙いがある。
利用者は20代から70代までと幅広く、男女比はおおむね半々。地域別では関東、関西からの登録が比較的多い。10月1日のサービス開始時点で約370人だった登録者数は、14日時点でアクティブ会員約480人となった。「いいね」を送った相手からも「いいね」が返される割合は約35%で、開始10日間に100件以上のマッチングが成立した。ただ、マッチングは双方が関心を示した段階であり、交際や成婚を意味するものではない。
安心・安全への配慮として、本人確認を実施し、利用にあたっては使徒信条への同意を求めている。実名を公開せずに利用できるほか、通報・ブロック機能や、不適切なやり取りにつながる可能性のある言葉へのアラート機能を備える。年内には、自分が「いいね」を送った相手にだけプロフィールが公開される「プライベートモード」の導入も予定している。
津村氏は、牧師にも体験利用してもらい、意見を取り入れているという。「機能を設けるだけで安全が保証されるわけではない。利用者の声に耳を傾けながら、運営面も含めて改善を続けていきたい」
利用登録やプロフィール閲覧、「いいね」の送信は無料。通常はマッチング成立後のメッセージ利用に月額2980円(税込)が必要だが、サービス開始を記念して現在は全機能を無料開放している。無料期間の終了時期は未定で、事前に告知するとしている。
「大きな構想を掲げて始めたというよりも、身近に出会いがなくて困っているクリスチャンの方々のチャンスを少しでも広げたいという小さな思いが出発点」と津村氏。
教会の小規模化や高齢化などによって、同じ教会内で結婚相手を見つけることが難しいケースもある。そうした中、教会や教派、地域の枠を超えた新たな出会いの手段として、マッチングアプリが果たす役割にも期待が寄せられる。
津村氏は、従来の結婚相談所「Lita」も継続する方針で、アプリを通じて自分のペースで相手を探したい人と、仲人の支援を受けながら結婚を目指す人、それぞれに合った選択肢を提供していく考えだ。
「同じ教会の中ではなかなか出会いがないと感じた方が、『まずはPreiを使ってみよう』と自然に思えるような、クリスチャンの婚活の選択肢の一つになれたら」。津村氏は、利用者数の拡大だけでなく、安心して使えるサービスであり続けることを目指している。
公式サイト:https://prei.jp/

















