オバマ大統領 キング牧師ゆかりのアフリカ系教会訪問 2010年1月30日

“信仰が平安を与える”

 【CJC=東京】バラク・オバマ米大統領は1月17日、ワシントン市内のバーモント・アベニュー・バプテスト教会の礼拝にミシェル夫人と令嬢2人と出席した。不意の訪問に興奮した約300人の会衆から拍手を受けた。
 同教会は1866年に解放奴隷によって設立され、公民権運動の指導者であるキング牧師もたびたび説教をした。17日は連邦休日「マーティン・ルーサー・キング、ジュニア・デー」の前日に当たる。大統領は「新しい時代へのチャレンジに向かって」と題して演説した。
 就任1年目の厳しい評価にさらされている大統領は、初のアフリカ系市民として大統領選に出馬した際の公約が完全に実現されてはいないことと、ワシントンで行われている派閥政治の役割を認めた。またマサチューセッツ州上院議員選挙の争点にもなっている医療改革施行への意欲を示した。
 キング牧師が説教で引用したジェームズ・ラッセル・ローウェルの詩を紹介した上で、「なぜいつも落ち着いているのかと聞かれるが、いつもそうでないことは妻がよく知っている。進歩が遅すぎることがある。自分のことについて語られた言葉に傷つけられることもある。辛らつな言葉が刺さることもある。すべての努力が無駄に思えることもある。変化がやってくるのは苦しいほど遅く、わたしも自分の疑いと対峙せざるを得ない」と打ち明け、「しかし、どんな時も信仰が平安を与え、同じ信仰がシングルマザーや失業の中にある父親、教師を導き、留まり、そしてハイチの人々の祈りや賛美を起こす。信仰は鷲のような翼で我々を高め、疲れることなく我々を走らせ、倒れることなく歩かせる」と語った。「だから、信仰を持って、ヨシュアのように、我々は新しい時代のチャレンジに打ち勝つでしょう」と呼びかけ、最後に「ウィ・シャル・オーバーカム」の歌詞を引用し、「我々は共に新しい時代の課題を克服し、共に今このときの約束をつかむ。そして共に冬をくぐり抜ける道を開き、共に春を迎えよう」と締めくくると、会衆から歓声が上がった。

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