新年のつどいで木俣参院議員 “「幻」持って国際貢献を” 2010年2月6日

 日本クリスチャンアカデミー関東活動センター主催の新年のつどいが1月23日、東京都新宿区の日本キリスト教会館で行われ、●人が集った。参議院議員の木俣佳丈氏(民主党)が「わたしたちにできる国際貢献」と題して講演。NGOのワールド・ビジョンでインターン経験もある同氏は、議員としてアフガニスタンやネパールなどへ視察に訪れた様子を映像と共に紹介した。同アカデミー主催の集会で政界からの講師は初めて。

 「300年間平和がない忘れ去られた国」とされるアフガニスタンは、1979年のソ連軍侵攻以来、日本との国交はほとんど絶え、世界でも最貧国の一つ。隣国パキスタン並みに復興するのでさえ、約20年かかると言われている。
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 2002年、民主党アフガニスタン調査ミッションの事務局長として訪問した際、その成果として、日本から同国へ入国するのに以前よりも随分スムーズになったことを挙げた。それまでNGOや学生ボランティアたちは、イスラマバードやテヘランで国連機に乗り継ぎ、入国しなければならなかった。また、入国ビザもイスラマバードでしか取得できなかった。
 「日本人の活躍は大変感謝されているにもかかわらず、ロス(タイム)を10日以上とってしまうことは、少ない休みをやりくりして行く人にとって大変無駄が多かった。その実情をカルザイ大統領とアブドラ外務大臣に話したら、その場で『即日ビザを発給できるようにするから許してほしい』と言われた」と述べた。
 現在、取り組んでいるのは「ソート・リーダーとして日本が立っているための基盤づくり」と抱負を語った木俣氏。21世紀最大の課題は「対中関係の重要性」とし、自身の考える国家観について「国家という単位は、地球的問題に対しては小さすぎるが、人権など個の問題に対しては大きすぎる。さまざまなプレーヤーが、環境や人権、紛争、疫病などの厄介な問題に対してサーバントリーダー(仕えるリーダー)として活躍できるようになること」と強調した。
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 今年改選期を迎える木俣氏は、日本同盟基督教団豊橋ホサナキリスト教会員。「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ」(ヨハネ12・24)を政治信条とする。好きなみ言葉だという箴言の「幻のない民は滅びる」(29・18)を何度もくり返しながら、ビジョンを持つことの大切さを訴えた。

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