日基教団 未受洗者配餐で北村慈郎牧師へ史上初の「免職」戒規適応 2010年2月27日

 日本基督教団教師委員会(松井睦委員長)は1月26日、同教団正教師・北村慈郎氏(紅葉坂教会牧師)を免職処分とし、機関紙「教団新報」2月13日号に「公告」を掲載した。同教師による未受洗者への配餐は、「未受洗者は聖餐に陪しえない」ことを規定している教規に違反している、として免職処分にしたという。
 「教団新報」の「公告」は、教師委員会による「戒規執行にいたる経過」、「免職」辞令、「議長談話」から構成されている。
 「戒規執行にいたる経過」では「北村教師による未受洗者への配餐は教憲第一条違反であるとの結論に至った」として「戒規の適用を決定した」とあるものの、免職辞令では「教規第141条、戒規施行細則第1条及び第4条(4)により免職」とされており、その間の経緯については言及されていない。
 未受洗者への配餐は、「聖餐の乱れ」と指摘する声が上がっているほどに事例が多く、それを擁護する主張も専門誌に掲載されている。辞令では「教会の徳を建つるに重大な責任を有する者たることに鑑み」とされていることから、北村氏が常議員であることが処分の主因になったと見られる。
 戒規適用の当事者である山北宣久総会議長は、「戒規適用の現実を重く厳しく受け止めています。ここまできてしまった現実に痛みを覚えています」と談話で述べている。
 内藤留幸総幹事によると、15、16日に開催される常議員会において北村氏本人から不服申し立ての上告があった場合、14日以内に常議員の中から審判委員が選ばれ、最終的に決定を下すことになる。これまで「戒告」の適用は2度あったが、「免職」の処分が決まれば教団史上初の事例となる。

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