ハイチ救援の責任は誰が負う? 2010年2月27日

 【CJC=東京】ハイチ大地震の救援で、カトリック教会関係は調整役として「コルウヌム」(教皇庁開発援助促進評議会)が登場した。ただ実際にその権限があるかについては疑問がないわけでなく、意外にも援助の核心に触れ兼ねない問題をはらんでいる。
 1月12日の地震発生直後は、協力・調整なしに援助が行われ、混乱に拍車を掛ける結果になった。「コルウヌム」は14日、米国に本拠を置く「カトリック・リリーフ・サービス」(CRS)を、緊急事態へ応答するコーディネーターに指定した。「300人以上が長期間にわたりハイチで活躍しており、これまでの経験、専門知識や資材が役に立つ」と言う。
 CRSは国際カリタス(CI)の一枠を形成している。国際カリタスの援助・開発活動は、国際赤十字に次ぐ規模。カリタス・ハイチ、カリタス・スイスやフランスの同様組織「セクール・カトリック」などと共にCRSはハイチで永続的な支援活動を展開して来た。
 しかし「コルウヌム」のCRS「指名」は、国際カリタスとバチカン(ローマ教皇庁)との関係を取りざたされることとなった。そして何十年にわたってわだかまっていた傷を開いたと言える。
 各カリタスは延べ162人を投入しており、「コルウヌム」がなぜ「国際カリタス」を指名しなかったのか疑問を抱いている。「コルウヌム」は、2004年の津波被害救援ではこのような介入を行っていない。
 カリタス側の関係者は驚き、いらだちを隠さない人もいる。今回の決定になぜ事前にカリタス側と協議しなかったのか、疑問を抱いている。
 バチカンのフェデリコ・ロンバルディ報道担当は、英専門週刊誌「タブレット」に「コルウヌム」がCRSを選定したのは「他のカトリック援助団体も介入したいと考えており、国際カリタスに加盟していない所もあるからだ」と語っている。救援活動を混乱させたくない、との意図があるのは確かだ。

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