「日の丸・君が代」強制にNO! 超教派で第5回「祈り会」 2011年1月22日

 「『日の丸・君が代』強制に反対し、信教の自由を求める超教派キリスト者の会」が12月11日、日基教団信濃町教会(東京都新宿区)で、5回目となる「祈りの会」を開催した。同会は、日本聖公会東京教区人権委員会(打田茉莉委員長)の「日の丸・君が代」強制問題に取りくむ会が事務局を務める。

 「信教の自由を求めて、キリスト者のつながりを」をテーマに呼びかけられた今回の集会には、キリスト者教員を中心に約35人が参加し、佐藤美和子(日基教団小平学園教会客員、東京都公立小学校音楽専科教員)と松尾献(単立東大和純福音聖書教会員、東京都公立小学校教員)の両氏がメッセージを述べた。

「ピースリボン」裁判の原告らがメッセージ 〝信仰は命かける価値ある〟

 「日の丸」強制に際してリボンを着用したことに対する処分と、「君が代」の伴奏強要・報復の不当性を訴えた「ピースリボン」裁判。原告である佐藤氏は、「日の丸・君が代」に形の上で従うことは、心を支配することにつながると話し、学校では、教員だけでなく子どもたちに対しても「心の支配」が進められていると強調。子どもたちに「君が代」の歌詞の意味を教えず、ただ大きな声で歌わせる〝形〟が求められていると述べ、大きな声で歌っているうちに「何か大事なもののようだ」「子どもが口を挟んではいけないもののようだ」と考える心が子どもの中にでき上がっていくと危惧した。

 「君が代」伴奏を拒否することで、「あなたはいらない」というメッセージをくり返し受け、「生きていることを否定されているような思いがした」と語る佐藤氏。会の冒頭でも上映された映画『〝私〟を生きる』に出演した際に、自身が「炭坑のカナリア」にたとえられたことを話し、炭坑にガスが充満した時に危険な状態をカナリアが鳴いて知らせるように、「辛い姿に意義がある」と言ってもらえたことが嬉しかったと明かした。「最も虐げられた場所、最も低められた者の所にキリストがいつも共にいてくださることを思い出す。わたしが辛いなら、それが良しとされる、義とされるのかもしれないと思うことができる」と語った。

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 大学時代に卒業論文で「日の丸・君が代」の問題を取り上げたという松尾氏は、「教師になりたい自分」と「キリスト者である自分」という、夢と信仰の間で悩んだことを告白。「日の丸・君が代」に敬意を払うことは偶像礼拝であると考え、採用の決まった公立小学校の校長と事前の打ち合わせをした際に、「(卒業式では)立つことも歌うこともできない」と訴え、教師になることを辞退したことを明かした。

 現在は、校長の配慮で産休の教師の代理として同校で担任を受け持ち、同時に神学校にも通っているという。これまでの経緯をふり返り、「信仰は命をかける価値があると思う」と述べ、「日の丸・君が代」問題で闘う教員に向けて、「神さまがどれほど偉大なのかということをもう一度確認して、聖書の言葉を信じて見えない一歩を踏むことが大切だと思う」と励ましの言葉をかけた。

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 「信教の自由と各訴訟について」をテーマとした懇談会では、岡田明(日本福音キリスト教会連合主都福音教会員、都立高校教諭)、河野淳(カトリック横浜教区司祭)、植竹和弘(弁護士)の3氏が発題した。

 「祈りの会」は、「日の丸・君が代」強制の即時中止を求め、強制に立ち向かう人、苦しむ人のために祈ることを目的としている。次回は2月13日の開催予定。

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