コプト教会前で爆発、イスラム教徒との対立激化 エジプト 2011年1月22日

 エジプト北部アレクサンドリアのアルクッデスィーン(聖人)・コプト教会前で1月1日午前0時半ごろ、車が爆発、会堂内でも火災が発生、21人が死亡、79人が負傷した。教会には約1千人が集まり、新年ミサを終えて退出するところだった。

 爆薬はエジプト製で、治安当局は自爆テロの可能性が高いとみている。事件前、イラクのアルカイダ系組織「イラク・イスラム国」(ISI)がコプト教会を「イスラム教に改宗した女性を拘束している」と主張、解放しなければ攻撃すると警告していた。

 事件後、怒ったコプト教徒らが街頭で抗議し、一部で警官と小競り合いになり、近くのモスクでイスラム教徒と衝突した。

 ホスニ・ムバラク大統領は、コプト教徒とイスラム教徒に対し「協力して国家の安全と安定を脅かす攻撃に対処しよう」と呼びかけた。

 教皇ベネディクト16世は、アルクッデスィーン教会前で発生した爆破事件について、新年のミサでテロ行為を非難した。国連の潘基文(バンキムン)事務総長も2日、爆破を強く非難、責任者を追及する当局の姿勢を支持する声明を発表した。

 2日、日曜ミサは、公安警察の装甲車などが取り囲む中で行われた。会堂内部も、キリストや処女マリアの像が倒れ、椅子などが散乱、爆発のすさまじさを示していた。治安当局は、襲撃の容疑者17人を逮捕した、と発表した。

 エジプトは人口の約1割がコプト教徒。多数派のイスラム教徒との衝突が続発している。昨年1月7日には乱射事件でコプト教徒7人が死亡、首都カイロでも11月に教会の建設をめぐり暴動騒ぎが起きている。(CJC)

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