CD発売1周年で尹東柱を偲ぶ 二宮聡氏と柳時京氏が朗読 2011年1月22日

 戦時下に治安維持法違反で逮捕され、福岡刑務所において27歳で獄死した韓国の国民的詩人、尹東柱(ユンドンジュ)。その詩を日本語と韓国語で朗読したCD『尹東柱詩集』の発売1周年を記念するイベント「尹東柱を偲んで――朗読の夕べ」が12月22日、駐日大韓民国大使館韓国文化院ハンマダンホール(東京都新宿区)で開催された=写真(キングインターナショナル提供)。CDの販売元であるキングインターナショナルが主催した。

 日韓両国の一層の文化的友好を願って開催された今回のイベント。CDで朗読を担当した二宮聡氏(劇団ピープルシアター所属)と柳時京(ユシギョン)氏(大韓聖公会司祭)が、「十字架」や「星をかぞえる夜」など16編の詩を朗読した。また、李榮勲(イヨンフン)氏による韓国の伝統楽器ピリの演奏も披露され、会場を訪れた250人の聴衆が熱心に耳を傾けた。

 柳氏は昨年の3月まで立教大学のチャプレンを務めた。2008年には同大学に「詩人尹東柱を記念する立教の会」を設立。尹が同大学に在学していたことを覚え、追悼セレモニーと講演会を毎年開催している。今年は2月20日に行われる予定だ。

 CD発売時、本紙の取材に対し、「身近な優しい言葉で書かれた尹の詩は、人の心に訴える力を持つ。尹の詩に触れた人が、自分の詩としてそれを受容するとき、日韓関係についての理解を深める一つの入り口になるのではないだろうか」と語った柳氏(10年1月30日付「語る」)。発売から1年が経過し、売り上げ枚数は朗読CDとしては異例の1200枚に達した。「一生懸命宣伝したが、詩自体が良い詩なので、聴いた人が口コミで広げてくださった」と喜びを表した。

 CD『尹東柱詩集』は、尹東柱の現存する127編の詩の中から25編を選び、二宮氏と柳氏がそれぞれ日本語と韓国語で朗読したもの。定価2500円(税込)。問合せはキングインターナショナル(℡03・3945・2333)まで。

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