神学教授がカトリック教会の改革を呼び掛け ドイツ語圏 2011年2月19日

 独、オーストリア、スイスのカトリック神学教授の約3分の1に当たる144人が2月4日、司祭独身制の撤廃など、カトリック教会の改革を呼び掛ける宣言を発表した。独日刊紙「シュドドイッチェ・ツアイツング」(南ドイツ新聞)が報じた。

 ミュンスター大学のユディス・クネマン教授は「神経にさわったようだ」と言う。昨年明るみに出た、カトリック教会を予想もつかなかった危機に陥れた児童への性的虐待スキャンダルに直面して、もはや静かにしてはいられない、と語った。

 神学者たちは、カトリック教会の将来について公開対話の開始を欲している。さらに独身強制を止め、女性聖職を認めるよう呼び掛けている。司教選任に、信徒がより強く発言すべきだ、とも言う。

 ドイツでは1989年に学者220人以上が、故教皇ヨハネ・パウロ2世の専制的リーダーシップに抗議して「ケルン宣言」に署名して以来の抗議。(CJC)

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