NZ・クライストチャーチ 地震後初の礼拝は屋外で 2011年3月12日

 2月22日に発生したマグニチュード6・3の地震で被害を受けたニュージーランド・クライストチャーチでは、最初の日曜日の27日、市民が礼拝に集まり、犠牲者を憶えて神に祈った。崩壊を免れた市内の教会も多少の損害を受けており、余震の懸念もあるため、多くは広場など屋外で行われた。

 コロンボ通りの南部図書館の芝生で行われた礼拝では、徒歩や自転車で人たちが集まった、と現地のNZPA通信が報じている。礼拝を司式したアラン・ウエブスター牧師は「後片付けをせずに済んだ教会はほんのわずか。人は閉鎖空間の中で神経質になるので、屋外で集会を行うことにした。ここなら会衆が一緒にリラックスできる」と言う。

 並べられたデッキチェアに座る人たちの所属教派もさまざま。犬などのペット連れやピクニック用のシートを持ち込んだ人もいた。賛美歌を歌い、聖餐式のようにスコーンと紅茶が振る舞われた。教会員は、互いに生き残ったことを思い返し、涙ながらに抱き合い、助け合おうと微笑みを交わした。

 聖公会の大聖堂被害が繰り返し報じられたが、カトリック教会のカテドラルの被害も大きい。昨年9月4日の地震による被害は軽微だったが、今回の被害は甚大で、取り壊さなければならないと思われる。

 報道担当は、カトリック者は今回の地震による死者発生と損壊について神を非難しない、と言う。「信仰を試された人もいるだろうが、ほとんどの人にとっては信仰をますます堅くすることになった」(CJC)

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桜美林、同女など学生が続々帰国

 今回の地震を受け、語学研修などで同市を訪れていた学生らがプログラムを中止、帰国した。

 桜美林大学(佐藤東洋士学長)では、同市で研修中の春期セミナー参加者17人が2月25日、全員帰国した。一行は5日からクライストチャーチ市の工科大学に滞在。当日は市内の動物園を見学するためバスで移動を始めた直後、大きな揺れに見舞われた。

 南島南部で実施中のGOプログラムの5人、および飛行訓練地が北島であるフライト・オペレーションコース2期生の15人は、共に被災地から離れているため地震による影響はなく、両プログラムは継続実施している。

 同志社女子大学(八田英二学長)では、語学・文化研修ニュージーランドプログラムに参加している学生全員が27日朝、関西国際空港に到着した。19日から3月13日までの研修を切り上げ、1~3年の28人全員が帰国。崩れた大聖堂の西約3㌔にある語学学校で地震に遭ったが、けが人はなく、その後はホストファミリー宅で過ごした。

 同大の報告によると、参加者からは一様に安堵の声が聞かれ、出迎えた家族や教職員、友人と再会し、涙ぐみながら抱き合う姿もあったという。

 参加者は、到着ロビーで総務部長、国際交流センター所長によるあいさつの後解散。その後、両氏と学生3人による記者発表を行った。会見や取材に応じた学生らは行方不明の日本人を心配しつつ、大きな揺れに襲われた当時の様子や被災後の状況を涙ながらに振り返った。

 このほか、オークランド大学に留学している学生など、立教大学、上智大学でも学生の無事が報告されており、現在、学生や関係者の渡航情報の提供を呼び掛けている。

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