入試問題 ネットで漏えい 同志社、立教でも対応教義 2011年3月12日

 京都大学の入学試験問題が試験時間中にインターネット上の掲示板に投稿された問題で、先月8日に行われた同志社大、11日の立教大の入試でも同様の投稿があったことが2月26日、明らかになった。投稿者は京都大と同一でハンドルネーム「aicezuki」を名乗る人物。個人情報は非公開だが、携帯電話からアクセスした形跡が残っている。

 同志社大学の試験日は2月8日で学部は文学部と経済学部。英語は午前10時から100分間行われたが、試験開始から約5分後に和文英訳の問題が書き込まれ、約14分後に回答が寄せられている。

 同大は、学内に対策委員会を設置。該当の受験生4957人の解答をネット上の解答と照らし合わせるなど調査をしている。また28日17時に、京都府警本部に被害の申告(申し入れ)をしたことを明らかにし、今後は府警本部と連絡を取りつつ対応を進める。府警は、警視庁と連携して捜査をはじめ投稿した人物の特定を急いでいる。

 11日の立教大文学部入試では、午前10時半の試験開始約12分後と27分後に、英作文の穴埋め問題に酷似した文章が2回に分けて投稿されていた。

 同大では28日午後1時から総長出席の下、調査委員会を開き、今後の対応を協議。「不正行為を行った者が判明し、その者が合格していた場合には『合格』を取り消し、その他必要な対応を行う」「合格者の発表は当初の日程どおりとする。

 なお、第1回合格発表は2月21日に行った」「今回被害にあった他大学と協力しつつ、必要な情報交換を行う」「本日警察に被害届を提出する」「今回の事態を踏まえ、不正行為防止策をさらに強化する」の5点を発表した。

 また試験問題が投稿された「ヤフージャパン」には協力を依頼しており、4大学で連携を取りながら調査を進めるとしている。また、今後、試験監督をした人に聞き取り調査を行うことも検討しているという。近く、偽計業務妨害の疑いで警視庁に被害届を提出する方針。

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