学生主催の「エア卒業式」に400人 震災を機に〝激励〟拡散 2011年4月2日

 恵泉女学園大(木村利人学長)の学生や教職員らが3月18日と19日、(簡易ブログ)ツイッター上で仮想の「エア卒業式」に参加した。

 企画したのは、人文学部日本語日本文化学科4年の高垣嘉織さん。18日に行われる予定だった卒業式は、東日本大震災の影響で16日に中止が決まった。高垣さんが翌17日に、「家で一人卒業礼拝。きみのたまものと歌って、聖書読んで、旅立ちの日に歌って、祈った。泣けた」とつぶやいた。それを見ていた友人4人との雑談から、「エア卒業式」を思い付いた。

 さっそく「恵泉10年度エア卒業証書授与式」アカウントを立ち上げ、気付けば教職員も交えて400人以上の参加者が集まった。木村学長も初めてのツイッターに挑戦。サーバーが重くなったため、2日間にわたって式が行われた。「卒業証書」=写真=は100人以上に渡された。

 「ツイッターだと遠く離れていてもみんなで一緒に式の時間を過ごせる。一人暮らしで不安な学生にとっても心強かったと思う。最初は卒業式がしたいという思いで始めたが、今はこの心強さが被災地にも届けばと思う」と高垣さん。「卒業式」には見ず知らずの人たちからの「祝電」が届き、なかには福島県に住む人からのメッセージもあった。また、タレントのいとうせいこうさんからも「祝辞」が届いた。

 高垣さんは恵泉で学んだ4年間でキリスト教と出会い、イースターに受洗を決めた。この企画に関わった4人の友人とは、キリスト教センターで出会ったという。「卒業式」では、式次第にしたがって聖書朗読や賛美歌斉唱も行った。「(クリスチャンでない卒業生にも)聖書や賛美歌が伝わっている手ごたえを感じた」

 ツイッターを使っての情報拡散は、震災後活発に行われている。災害情報だけでなく、互いを励ますようなメッセージも広まった。立教新座中学・高等学校渡辺憲司校長の「卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。(校長メッセージ)」は、名文として立教大学の学生をはじめ、多数の人に伝えられた。また、マザーテレサの言葉も20日ごろから多くの人にリツイート(情報拡散)されるようになった。

 「マザーテレサの言葉。思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」

 リツイートは100人を超えると人数が表示されなくなるため、正確な数字は不明だが、数百人以上にさまざまなメッセージが届けられている。

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