「竹島問題」で離島の土肥議員 〝これからも双方の架け橋に〟 2011年4月16日

 竹島の領有権主張を中止する内容の文書に署名が記載されていたことを受け、3月10日に衆院政治倫理審査会会長を辞任した民主党の土肥隆一衆院議員は14日、経緯を説明する文書を発表した。

 それによると、問題となった「共同宣言文」は2月27日、土肥氏が「独立記念3・1節」を祝う「聖エデン教会」の集会に日帰りで参加した折、「韓国側が一方的に作り、事前に知らされることなく」同氏の名前も印刷されており、「内容を検討する間もなく発表された」という。

 集会に携わった日韓クリスチャン議員連盟は、政治的立場の異なる議員が、「国益を前面に出して対立し、すべてを先送りするという状況」を憂慮し、「別の角度からの、新しいアプローチがあるのではないかと考え」、「和解と平和」を中心テーマとして、11年間交流を続けてきた任意団体。

 3月11日には、署名人である韓国側の議員が記者会見し、「この宣言は韓国サイドの一方的主張で両者協議をしないまま提出した。特に『竹島』に関しては、両国の主張が異なることを知りつつ宣言に入れ、多大の迷惑を土肥氏に与えてしまった」と謝罪した。

 土肥氏は、「私が政治家であり、この宣言文とは違う意見『竹島は日本の固有の領土である』を持ちながら見過ごしたことは重大な誤りと考え、この責任を十分認め」、役職を辞任したと説明している。

 同氏はソウル生まれ。朝鮮総督府の役人だった父は敗戦の年に総督府勤務を辞め、薬剤師になるために兄弟3人と両親で転居。4カ月後に敗戦を迎え、大移動を経て日本にたどり着いた。

 15日には民主党を離党した土肥氏。文書は、「これからも韓国をよく理解し、双方の架け橋になりたいという気持ちは今も強く持っております」と結ばれている。

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