追悼と再生願う『祈りの集い』 東日本大震災から2カ月 カトリック麹町教会 2011年5月28日

 東日本大震災から2カ月目となる5月11日、聖イグナチオいのちを守るプロジェクト主催による「追悼と再生を願う祈りの集い」が、カトリック麹町教会主聖堂(東京都千代田区)で行われた。

 地震が発生した14時46分、教会の鐘の音とともに始まった集いには、震災で逝去した人に哀悼をささげるため、約150人が訪れ、焼香の列をつくった。

 同教会主任司祭のドメニコ・ヴィタリ神父は、聖書朗読されたヨハネによる福音書(12・23~26)からメッセージ。

「自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る」という聖句について、「どうしてこんなにたくさんの人が死なねばならないのか、今回の被害が破滅に向かっているように見えてしまうのは避けられない。(この聖書箇所は)イエスの死が迫っているとき。ご自分の死が栄光を受け、新しいものが生まれる。それは無駄ではないと言っていた」。 

 そして、この世での人生だけを考えるのは「適当な解答がない」のだとした。「何のためにこんな苦しみがあるのか、と考えても答えは出ない。もっと大きな目標は、神さまと共にいる永遠の喜びがあるということ」

 同プロジェクトは、特に自殺の問題に取り組み、自死と向き合う教会として活動している。同プロジェクトの岩田鐵夫さんは、企画したいきさつについて、震災から1カ月後に鶴岡八幡宮で行われた「追悼供養・復興祈願祭」を挙げ、「震災から2カ月という区切りで、カトリック教会でも何かできないかと考えていた。(麹町教会は)アクセスもいいし、近隣には被災者の避難所になっているホテルもある。キリスト者でない人にも来てもらえればと思い、ミサではなく、祈りの集いにした」と語った。

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