バチカン「聖ピオ10世会」対話 復帰に一歩?と仏紙 2011年7月2日

 バチカン(ローマ教皇庁)と伝統主義者の修道会「聖ピオ10世会」との神学的対話が終了した模様、と仏紙「フィガロ」が6月17日報じた。同会が聖座との間に聖餐関係を回復するために行なわれた対話と見られるが、対話参加者は進展度合いについて沈黙を守っている。

 同紙は、沈黙が23年にわたる同会の破門に終止符を打つに至る重要段階に来たことを示すもの、と報じている。

 同会は、フランスのマルセル・ルフェーブル大司教によって1970年に創立された。典礼でのラテン語使用の厳守とトリエント・ミサ執行を主張、第二バチカン公会議以降の典礼改革を認めていない。

 88年、ルフェーブル大司教は聖座の認可なく同会司祭4人を司教に叙階した。事態を重視した教皇ヨハネ・パウロ2世は使徒的書簡『エクレジア・デイ』(神の教会)を発布、大司教の無認可叙階を非難した。

 一方で、同会と教皇庁との対話は継続され、2009年1月には教皇ベネディクト16世が同会所属司教の破門を取り消し、全メンバーが教会と完全な一致に速やかに戻るという期待を表明した。教皇は2007年7月に自発教令「スンモールム・ポンティフィクム」で、各教区において司教が、信徒の要望があった時に旧来のラテン語によるミサを許可する権限を与えており、同会との関係修復への道を開いている。

 同会のフランツ・シュミットバーガー神父は、「オプス・デイ」と似たような属人区を目指す、と語ったと独KNA通信は09年6月に報じている。(CJC)

海外一覧ページへ

海外の最新記事一覧

TO TOP