米・人権監視団体が主催 「家の教会」指導者が権利研修 2011年7月9日

 米国の中国人権監視団体「対華援助協会」によると、同協会が主催して浙江省杭州で6月14~16日に行われた訓練セミナーに、北京や河北省、山西省、吉林省、山東省、四川省、湖南省、内モンゴル自治区などから「家の教会」指導者40人が自分たちの法的権利の守り方を学ぶため参加した。

 これまでは、抑圧に抵抗して地下に潜行する一方のように見られていた「家の教会」だったが、同協会会長のボブ・フー牧師は、政策評価と訴訟を通じて基本的権利を守るために憲法初め中国の法令を活用して権利維持運動を通じて勇気付けられる教会が増えている、と語った。

 中国の法体系の中で保護を求めることは「歩みは遅くとも、最も建設的で害が少ない方法である」と言う。中国の法制度はなお独立性を欠いており、裁判所は教会の事件の判断を回避したがる傾向が強い。

 香港カトリック教会のヨハネ・トン・ホン司教は、中国が宗教を、国家の安寧と調和に影響を与える潜在的存在と見なしており、それがプロテスタントの「家の教会」が抑圧される理由だとしている。ただ都市部では「家の教会」が盛んになり、当局からの登録要請を拒否している中で、教育のある中間層を引き付けている、と言う。

 トン司教は、最近の人権弁護士や活動家への迫害について、その多くがキリスト者であることとつながりがあり、1989年以来の最悪の人権抑圧だ、と指摘している。

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