3刷重ねる『ふしぎなキリスト教』 〝事実誤認〟と憤慨の声も 2011年7月9日

 社会学者の橋爪大三郎氏、大澤真幸氏による共著『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)=写真=が、発売から1カ月足らずで3刷、5万部の売り上げを記録し、話題を呼んでいる。

 内容は、池澤夏樹氏(作家)が秋吉輝雄氏(立教女学院短期大学教授)に質問する形でまとめた『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』(小学館、2009年)と同様、2人の対談によってキリスト教を解説したもの。大澤氏の率直な質問に橋爪氏が答えるという形式をとっている。「キリスト教がわからないと、現代日本社会もわからない――」とのコンセプトも、この間、数々の雑誌で組まれたキリスト教特集とほぼ同じ。

 質問は「なぜ神が一つなのか」「イエスは神か、人か」「福音書が複数ある理由」「奇蹟は本当にあったのか」など、キリスト教の起源から、近代社会に及ぼした影響に至るまで多岐にわたる。

 通販サイト「アマゾン」の書評欄には、発売直後から多くの感想が投稿されたが、その評価は二分している。概ね信者以外の読者には気軽に読めてわかりやすい、と評価するものに対し、歴史的事実に関する誤りや、キリスト教への誤解に憤慨する投稿も多かった。

 また、ツイッター上でも議論が展開され、「マクグラスの『キリスト教総説』(キリスト新聞社、2008年)とは比べものにならない」との意見や、「専門家」による指摘を認めた上で、「これほど楽しく、わくわくしながら最後まで読み通せるキリスト教関連の本は、この本のほかにはあまりない」との感想も見られた。

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