バプテスト同盟 総会で「決意表明」  “原発なくても暮らせる社会に” 2011年8月13日

 日本バプテスト同盟(藤井勇次理事長)は7月20~21日、戸山サンライズ(東京都新宿区)で第54回総会を開催し、加盟する62教会・11伝道所、15学校・協力団体から約142人が参加した。
 開会にあたり、沖縄バプテスト連盟(喜友名朝順理事長)、日本バプテスト連盟(奥村敏夫理事長)、日本キリスト教協議会(城倉啓副議長)らの来賓が祝辞を述べ、相互の関係をさらに豊かに発展させ、宣教の協力を続けることを確認した。
 今年は東日本大震災の影響下、通常2泊3日の会議を、1泊2日に短縮すると共に、日程や会場を変更して開催された。被災地にある教会からの参加者も例年より多く、震災の経験をそれぞれが語る機会が設けられたほか、震災を覚える礼拝もささげられた。
 総会の審議では、日本バプテスト神学校校長と教務主任の選任が行われ、校長として小野慈美氏(潮来教会牧師)、教務主任として渡邊さゆり氏(曽根キリスト教会牧師)が選ばれ、2012年4月から4年の任期で職務に就くこととなった。
 また、「東日本大震災によって被災した人々の痛みに寄り添い、キリスト者として歩むわたしたちの決意表明」が採択され、被災した人々の傷みに寄り添いつつ、救援と復興に取り組むと共に、原子力に頼らないで生きる者となるように力を合わせることを確認した。
 日本バプテスト同盟に加盟する15の学校・協力団体の代表からは、それぞれの働きの紹介と課題を共有する時間がもたれ、特に被災地の学校からは、同盟が行ってきた復興支援に対する感謝の言葉が述べられた。以下、「決意表明」より。

 東日本大震災で家族を失い、家を失い、仕事を失い、今なお悲しみと困窮の中にある方々のことを覚え、心から神様の慰めをお祈りします。また、東京電力福島第一原子力発電所事故で被災し避難を余儀なくされた方々やその現場で働かれている方々、その家族の方々も覚え、お祈りします。
 今回の大災害と原発事故を機に、わたしたちは自らの生活と歩みを省み、悔い改めてもう一度神様に立ち帰ります。そして、聖書のみ言葉に聴いて、神様の御心を知り、ではどうすべきかをみんなで話し合って行動していきます。
 原子力発電所事故が一日も早く終息し、避難されておられる方々がもどれるよう祈ります。原発賛成、反対さまざまな立場、意見の違いがあっても、お互いの意見をよく聞き合います。いずれ原発がなくても暮らしていける社会になるように力を合わせます。国の指導的立場の人々のためにも祈ります。一人一人それぞれができる節電を心がけ、神様のお造りになった世界を出来る限り、壊したり、汚したりしないよう努めます。多くの亡くなられた方々の犠牲を重く受け止め、命を大切にし、神様と隣人のために生きていきます。

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