「世界で最も影響力を持つ100人」の一人 ジョン・ストット牧師死去 2011年8月13日

 【CJC=東京】英国国教会(聖公会)の司祭、伝道者として大きな影響力を発揮したジョン・ストット牧師が老衰のため7月27日、ロンドンの自宅で死去した。90歳。
 1921年4月27日、ロンドン生まれ。医師であった父親は外交官としてのキャリアーを蓄積することを望んでいたという。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで言語学と神学を学び、司祭を志してリドレー・ホール・セオロジー・カレッジに転科。45年、英国国教会の司祭となり、以後、若手聖職者が説教に現代的な取り組むよう指導するなど、福音派系の英国国教会伝道者として世界的な影響力を示した。
 500万部を売り、60言語に訳出された『基礎キリスト教』(日本語訳は有賀寿訳『信仰入門』)をはじめ、著書は50点以上に上る。59年にはエリザベス女王の名誉チャプレンに任命された。74年の第1回ローザンヌ世界伝道国際会議で発表された「ローザンヌ盟約」での起草委員長。同年、第1回日本伝道会議の主講師として来日もしている。オール・ソールズ教会名誉牧師。
 米週刊誌『タイム』はかつて「世界で最も影響力を持つ100人」の1人にストット氏をあげたことがある。歴史家のエイドリアン・ヘイスティングスは著書『英国のキリスト教史=1920~1985』で「キリスト教世界で最も影響力のある1人」としている。
 米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏は、「伝道界は、最も偉大なスポークスマンの1人を失った。わたしもまた個人的に最も親しい友人であり助言者を失った。わたしが天国に行く時には彼と再会したい」と語った。
 生涯独身だったが、臨終の際は、家族、友人に囲まれ大好きだったヘンデルの「メサイア」を聞いていた、とENIニュースは報じている。

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