追悼・慰め・再生を求めて NCC・カトリック中央協議会が合同礼拝 2011年9月24日

 東日本大震災から半年を迎えた9月11日、「3・11東日本大震災を心にとめ、死者への追悼・被災者への慰め・被災地の再生を求める礼拝」が日基教団下谷教会(東京都台東区)で行われた。プロテスタント約40教会、カトリック約20教会、そのほか約10団体が参加。約180人(プロテスタント約100人、カトリック約80人)の出席者が、震災の犠牲者を追悼した。日本キリスト教協議会(NCC)とカトリック中央協議会が主催し、日本福音同盟東日本大震災対策室の協賛で開催された。

 礼拝は、輿石勇氏(NCC議長)と岡田武夫氏(カトリック東京教区大司教)による司式のもと、震災が発生した午後2時46分に始められた。「み言葉の部」では、田所功(カリタスジャパン事務局長)、秋山徹(日基教団上尾合同教会牧師)、野田沢(学生キリスト教友愛会主事)の3氏が報告を行った。
 「カトリック教会の救援活動」と題して報告した田所氏は、「問題が起こる前から、問題が起こっている間も、問題が解決した後も、いつもそこに共にいる」ことが、教会が行う救援活動の特徴だと述べ、カリタスジャパンが事務局を務める仙台教区サポートセンターの活動などを紹介。
 日基教団の救援活動を報告した秋山氏は、自身が6月にドイツとスイスを訪問したことに言及し、「世界の教会が日本のこの事態に対して深い関心を持って、同じキリストの体に属する者が傷んでいることに対して無関心ではいられないと、献金し祈りをささげてくれている」と語った。
 野田氏は、「御言葉に導かれる被災者支援」と題して、日基教団東北教区被災者支援センター(仙台市)の活動を報告。救援活動を伝道の機会としないよう決断したこと、活動の参加者の8割が「教会を知らない」青年たちであることなどを紹介し、一方で活動の中心には聖書があったことを強調した。

“教会が悔い改めなければ”
 続いて、韓聖炫氏(在日大韓基督教会西新井教会牧師)が「残された者のしるし――悔い改め」と題して説教した。韓氏は今回の大震災について、「独立独歩でこれまで歩んできた人間の歩みをもう一度振り返らなければならないということを、わたしたちに示しているのではないか」と語り、災難に遭う理由を「天罰」や「罪の結果」と捉えることを否定。「わたしたち人間は、神さまの領域全てを把握することができず、その領域を侵すこともできない」と述べ、「悔い改め」の必要性を訴えた。
 「『悔い改め』とは、災害に遭った人々、犠牲者、被災者の方々、その地域の人々への思いやり・関心を示すのではないか」「災害に遭った人々に対し、できる限りの助けをする。それが『悔い改め』のしるし」と述べ、犠牲者やその家族に対する愛を深めていくこと、被災者と一緒にいることが「悔い改め」であると主張した。
 その上で、「この大震災で犠牲になり亡くなられた方々が、もしイエス・キリストの御名を知らずに亡くなられたとしたら、わたしたち教会は今まで一体何をしてきたのだろうか」と問いかけ、「何よりもまず最初に、教会が悔い改めなければならない」と主張。「一人ひとりのいのちに対して教会は、救い主であるイエス・キリストの御名を伝えるという、主から託された使命がある。その使命を教会がやっていかなければならない」と結んだ。
 「祈りの部」では、西川哲彌(カトリック浅草教会司祭)、下条裕章(日本聖公会浅草教会司祭)、橋本克也(日本聖公会神田教会司祭)、小島仰太(日基教団浅草教会牧師)、平沢功(日基教団北千住教会牧師)の各氏による連祷が行われ、参加者一同が、被災者の慰めと再生のために共に祈りをささげた。
 当日ささげられた献金約15万5千円は、NCCを通して仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク(東北ヘルプ)に送られる。

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