映画『ゲーテの恋』主演フェーリングさん 〝なんてステキな生き方〟 2011年11月19日

 世界で最も名高く重要な文学者と位置づけられるゲーテ。法律家や自然科学者の顔ももつ万能の天才を映画化させた独映画『ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」』が公開中である。ゲーテ自らの失恋体験に基づく書簡体小説『若きウェルテルの悩み』(1774年)がどう誕生したのか、見ものだ。
 来日した主演のアレキサンダー・フェーリングさん。ゲーテについては「好奇心旺盛な人で、若い頃からカリスマ性を持っていて周りを魅了する輝きをもっていた」と言う。
 ゲーテは多分野で人間離れした才能を発揮したが、本作では恋に悩むどこにでもいるような青年として描かれている。「猪突猛進タイプで、たぶん恋愛にもそういう人だったと思う。そうした生き方がなんてステキなんだろう! って思い出させてくれる」とフェーリングさん。
 12歳のとき劇団に入り、俳優としてのキャリアがスタートした。生まれも育ちも現住所もベルリン。東西統一のときは10歳だった。旧東独側に住んでいた。
 「母親なんかは泣いていた。僕は幼すぎてどうして皆が壁が無くなったと騒いでいるのかわからなかったけど、それが幸いだったのかも」
 人妻に失恋した友人の自殺がゲーテを追い詰める。自殺を自由死と表現し、ゲーテは懊悩する。「自殺は臆病なのか勇敢な行為なのか……評価は難しい。道義的なモラルで考えるのかどうかで、評価は分かれるだろう。人生から逃げたというところでは卑怯ともいえるが、勇気ある行為ともとれるわけだ」
 現教皇はドイツ人である。この教皇をめぐり、米国人女優の問題発言が取沙汰されていた。「同性愛者の結婚を認めてあげてもいいんじゃないかと思う。僕は無神論者に近いけど」と述べた。

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