被災地に思い寄せ 毎週金曜の祈りを続ける「キンパチ」 2011年12月10日

 震災以来、毎週金曜日に青年有志が集まり被災地のために祈ってきた「キンパチ」が11月26日、日基教団富士見丘教会(東京都世田谷区)で特別企画「サタデースペシャル」を開催した。さまざまな教派から、幅広い世代の約60人が集まった。ゲストには、映像監督のキム・セジュンさん(韓国サラン教会)とゴスペル歌手の神山みささんが来場。当日は昼食で交流した後、神山さんのミニライブに続いてキムさんの作品を鑑賞し、被災地の「痛み」に思いを寄せた。
 キムさんは、震災直後から被災地で働くキリスト者や教会を取材し、ドキュメンタリー作品として月1回のペースで配信してきた。3月6日に来日して間もないキムさんは、慣れない日本語で、震災のために召命が与えられたこと、自身は韓国人だが、被災地や地方教会の働きを助けたいとの思いから作品を制作してきたこと、などを語った。
 キムさんが挙げた「被災地の方々にイエス・キリストというグッドニュースが心に届くように」「今、被災地で働く献身者たちのために」「これから被災地のために起こされる献身者たちのために」などの課題について、参加者が手をつないで祈った。
 中心メンバーの1人は、「被災地に行ってみると、とても2、3年で復興するとは思えない。試算によると20年とも言われているが、その間に寄り添い、祈り、バックアップすることができるのはわたしたちの世代。これからも祈り続けたい」と語った。
 震災後の4月8日に発足した「キンパチ」は、毎週金曜夜の8時から、さまざまなゲストを迎えて被災地のために祈っている。これまで、被災教会の牧師、ボランティア経験者などを招いて話を聞き、現地の実情を知ることで、祈りの課題に加えてきた。
 12月23日には渋谷で「Think for Tohoku」と題するキャロリングを企画。被災地の寒さや孤独に寄り添い、「一人ではない、忘れていない、イエス様が共にいる」とのメッセージを届けたいとしている。

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