被災地に「スイーツ」を 日本ナザレン教団 業界団体と提携 2012年1月21日

 被災地の子どもたちにスイーツ(「愛の菓子」)と励ましのメッセージを送ろうと発足した「パワー・オブ・スイーツ・メッセージ」実行委員会は、全国菓子工業組合連合会(全菓連)青年部と提携し、2月20~21日に被災地で配布するお菓子と「応援メッセージ」を集めている。全国から集まった約14万個(トラック約100台分)のお菓子に手書きのカードを添え、震災から1年を経た被災地の子どもたち6万人に贈る。

 この活動は、大震災直後の礼拝で、被災地にお菓子を贈ろうと考えた全菓連青年部長の中島慎介さん(中島大祥堂社長)と、同じ日本ナザレン教団大阪桃谷教会に通う高校生との出会いから始まった。受験に際してお菓子に書かれたメッセージに励まされたという高校生の提案により、学校や教会で自主的に集めたメッセージがお菓子と共に被災地へ贈られた。

 実行委員会の代表を務めるのは、高校生の父親である西山哲穂さん。「この時代に生かされているわたしたちが、被災地の子どもたちに何ができるだろうと祈らされます。小さい力ですが、全国からの思いを形にしたいと思いました。全国の教会学校にも参加してほしい」と呼びかけている。実行委員会には菓子製造業の中島さんのほか、教育関係者、カメラマン、デザイナー、牧師などの専門家が集い、それぞれの得意分野を生かしながら活動を展開している。

 昨年8月に宮城県東松島市で開催された「元気フェスタ」では、日本ナザレン教団国際援助委員会(JNCM)の協力で約2千人の参加者にお菓子とカードをプレゼント。それまでも、福島県いわき市の施設や病院、宮城県南三陸町での炊き出しで焼き菓子を配ってきた。

 JNCMの実行責任者である篠澤俊一郎氏(日本ナザレン教団花園教会 牧師)は、お菓子を贈る意義について「お菓子は嗜好品なので、被災地支援における優先順位は高くありません。でも、身近にお菓子があるような『日常』に戻りたいというのが現地の願いです。今回、被災者の方々にお配りして、お菓子の持つ力は大きいと感じました」と話す。

 この活動は、趣旨に共鳴した学生の間にも広がり、関西学院大学、同志社大学、上智大学などのボランティアグループも協力を申し出ている。

 今後は、2月18日に全国からお菓子(賞味期限が2月28日以降のもの)を集荷、20日に福島県(全菓連の大会に合流)、21日には宮城県、岩手県で配布する予定。

 参加は個人でも団体でも可能。全菓連に加盟する菓子屋に設置されたカードに応援メッセージを書き込み(住所・氏名は不要)、「全国菓子工業組合連合会青年部」宛(〒107-0062 東京都港区南青山5の12の4全菓連ビル)に郵送する。団体で参加する場合、100枚単位で申し込むとカードが送付される。カードはホームぺージ(http://sw-message.net)からもダウンロードできる。問合せは、全国菓子工業組合連合会青年部・中島(℡090・8385・9011)まで。

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