米長老派に保守的な新教派「ECO」 同性愛聖職者容認が契機 2012年2月4日

 米国の保守的長老派教職・信徒が1月19日、「PCUSA」は健全な教会育成よりは内部抗争に終始している、として新たに「エバンジェリカル・カブナント・オーダー・オブ・プレスビテリアン」(ECO)を発足させた。発起趣意書は、「この『新改革派』は、伝統的な教会、奉仕するための主流派であるための新たな道を切り開くことを意図している」と述べている。

 フロリダ州オーランドでの会合には2千人以上が参加したが、「PCUSA」を離脱するかどうか検討中だ、と「プレスビテリアン・アウトルック」誌は報じている。

 米宗教専門RNS通信によると、「PCUSA」が2011年にこれまで禁止していた同性愛聖職を容認したことが、「ECO」創設につながった。創設趣意書には同性愛に関する記載はないものの、保守的神学と聖書の不謬に立つことは示されており、それは同性愛聖職を許容しないことを示している。

 「ECO」に加盟する教会は、「PCUSA」に留まったまま並行加盟することも、離脱して完全加盟することも認められる。

 すでに「エバンジェリカル・プレスビテリアン教会」(EPC)に加盟するため「PCUSA」を離脱する教会も出ているが、「EPC」とは異なり、「ECO」は女性聖職を完全に認めている。

 「PCUSA」は会員約200万人で、今も米国長老派では最大教派ではあるが、1998年から2009年の間に50万人以上、会員が減少している。「PCUSA」の指導者は、同性愛聖職問題で緊張が高まっていることを認める一方で、保守派に離脱しないよう訴えている。

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